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__翌日。


連絡通り母は朝早くに帰って来たようで、三ツ谷が部屋から出た時には力尽きて畳に倒れ込んでいた。話しかけても特にこれと言った反応はない。よほど疲れているのだろう。


まぁだからと言って彼が朝やることは変わらない。いつもと同じようにエプロンを付け、軽い朝食のおかずを作る。時間はかかるが少し多めに作っておけば昼飯代も浮くだろうし、手は抜かない方針で。


「おはよ、お兄ちゃん」


「おはよー。ママ寝ちゃってるの?」


「多分起きてると思うけど……そっとしといてやれよ」


「「はーい」」


オフの日の母は大抵こんな風でマナルナも慣れているらしく、母の様子見をするように少し距離を開けて着席した。申し訳なさそうな母の唸りが聞こえたが仕方ないだろう。いつも家計のために頑張ってくれているのだから。


ある程度おかずができたら1人分ずつ皿に分け、食卓に並べる。先に母とマナルナに食べさせて自分は弁当作りにでも取りかかるとするか__というところで。


ピーンポーン……と軽快な呼び鈴の音がした。約束の時間はまだのはずだが誰が来たのだろうとスコープを覗いてみると、そこには見知らぬ男子が。……いや、まさかとは思うが見知らぬ"男子"ではなく。


「一さん、か?」


『正解、さすが三ツ谷君やね。中入っても良〜い?』


「良いけどオマエなぁ……」


やはりAか。髪型からマスクの色、服装の感じまでいつも見る彼女とは異なっており、パッと見は完全に男子のそれだ。目付きで何となくわかったようなもので、きっとすれ違っただけなら気付きもしなかっただろう。


Aは扉を開き、真っ先に目が合った苦笑いを隠せぬ三ツ谷にしてやったりと笑みを向けた。そんな顔も可愛い。これが八戒なら悪ノリすんなと1発チョップを入れていた。


「つかオレまだ準備済んでねぇよ?結構早ぇけど何かあったのか?」


「何か知らんけど、柚葉ちゃんに八戒君が準備遅れるから三ツ谷君の家にでも行っといてって言われてさ。お散歩がてらはせ参じた」


「はせ参じてる時点で散歩ではねぇな」

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匿名希望:我妻さん - 書き疲れたのでここから先は一ちゃん視点をご覧くださいませ (2021年12月1日 19時) (レス) id: 3afba90bb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:匿名希望:我妻さん | 作成日時:2021年9月17日 21時

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