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「__つっかれた〜!」
「だいぶ歌ったもんな。上手かったよ」
「ありがと。わりと自信あった」
しっかり5時間歌いきったあと、解散して帰路についた。Aはこの前不良に絡まれたばかりだし、こんな時間に女1人で歩かせるのは危ないので彼女を送っているところだ。自分も不良だが、まあそこは毒は毒を以て制すということで。
三ツ谷の自宅とは逆方向だが、彼女のためなら致し方ないだろう。それぐらいのカッコはつけたいし、話せる時間が長くなるのは普通に嬉しい。
「そんだけで良いの?頼んでくれたらもうちょっと取れたかもだけど……」
「これで充分。金の節約になったし贅沢言わねぇよ」
「そう?なら良いや。それにしても意外だったね三ツ谷君」
「何が?」
「クレーンゲームもだけど機械系ヘタクソ。バイクも携帯も普通に使ってるし、めっちゃ器用だから巧いと思ってたもん」
「バッ……仕方ねぇだろ!?ほとんど使ったことねぇんだよ…………」
携帯は別として、授業で稀にパソコンを使うくらいでしか電子機器に触れることがない。慣れたら巧く使えるのだろうけど、そんな機会はそうそうないだろう。ちなみに言えば携帯も使いこなせてはいない。
少し恥ずかしくなってきた。Aはニヤニヤと笑って彼を煽っている。でも三ツ谷のことを機械音痴だと言うのならこちらにも言い分がある。受験生として突き付けられたくない現実という言い分が。
「でも一さんオレより勉強できねぇだろ」
「うっっ…………会心の一撃くらった」
「この前の学診の総合点どうだったっけなぁ?」
「やめて私のライフはもうゼロよ!つかそんなに点差なくない……!?たかが20点やろ!?」
「されど20点だよ」
「ガチトーンやめてください」
酷くない!?と喚く彼女を家の中まで押し込み、踵を返して自宅へと向かう。
煽るならもう少しレベルを上げてから来るべきだ。その20点差が受験での合否を変えることを覚えておいてくれなければ困る。場地が
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匿名希望:我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 13時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(???) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……?数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません?難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 1時