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散々遊びまわり、皆の気が済んだのでゲーセンを出た。まだ日差しが斜めに降り注いでいる。まあまあ暑い。ぬいぐるみ3つに菓子類がいくつか、というのはなかなか収穫が多い方なのではないだろうか。ほぼAとドラケンが取っている。
「はぁ〜楽しかった!ね、飯食いに行こーよ」
「そういやまだそんな時間か。次どこ行くよ?」
「めーし!食いに行こーよ!」
「わーってるっつの!だからどこ行くか聞いてんだよ馬鹿!!」
「落ち着けオマエら。今日の幹事は一さんだって言ったのはどこのマイキーだよ」
三ツ谷は幼なじみのノリで言い争おうとするマイキーと場地を引き離す。どこに行きたいか意見を言うのは別に構わないのだが、今日の行き先の決定権はAにあるのだ。争われては困る。
Aはぬいぐるみを抱き抱えた状態で少し考え込む。彼女の仮の門限まではまだ5時間半あるわけだし、悩むのは当然だ。ハッ、とAの頭に名案が浮かんだ。
「カラオケ、行こうよ」
「それいーね!飯食えるし暇潰しにもなんじゃん」
「カラオケっスか……確かにあんまり行ってなかったっスね」
「まあそこならマイキーが寝てても困んねぇしな」
「全員異論ナシ?」
「「「「「ナシ」」」」」
マイキーとドラケンを先頭に、Aの要望通りカラオケに向かう。これまた近くに彼女の行きつけのカラオケボックスがあるらしい。安いし機材が良いとか。三ツ谷家は貧乏な方なので安いとかなり助かる。
それにしても彼女はすごい人だ。思っていたよりも早く東卍メンバー達と打ち解けているし、娯楽関係にはめっぽう強い。通りかかった人が何人か彼女を見て振り返り、三ツ谷達の存在に気づいて慌てて目をそらしている。
この前ハプニングがあってAのマスクの下を見たことがあるが、確かに整った顔立ちだ。傷1つなく綺麗で、エマ、ヒナ、柚葉といった他の女子達と並べても見劣りしない程。
「ん?どした?私の顔に何か付いとる?」
「何も付いてねぇよ」
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匿名希望:我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 13時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(???) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……?数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません?難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 1時