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ぬいぐるみを抱えたAとしばらく巡回する。ドラケンはエマ用にとうさぎのぬいぐるみを収穫していたし、マイキーはそれの付き添いをしていた。


まだ見かけていないのは壱番隊の2人だが……と猫のぬいぐるみの台を見ると、必死に取ろうと奮闘している千冬がいた。その横では場地がケースをバシバシ叩いている。余程苦戦しているらしい。目が完全にガチだ。


「……取れねぇの?」


「ぜんっぜん取れねぇ!!」


「コイツ頭重いんスよ!!」


「そりゃ頭は重いから持ち上がんないよ。貸してみ?」


千冬に場所を変わってもらい、三ツ谷に先程のぬいぐるみを預けた彼女は躊躇なく100円を注ぎ込んだ。右、後ろとクレーンを確認しながら動かし、ぬいぐるみの体を掴ませる。ある程度クレーンも弱いので取れはしないが、取れそうな位置にはなった。


目を輝かせる2人には見向きもせず、Aはまた100円を注ぎ込んでクレーンを動かした。クレーンが下り、ぬいぐるみを引きずる。そのままぬいぐるみは穴に落ちた。


彼女は取り出し口を開け、褒めよ称えよと黒猫のぬいぐるみを掲げた。千冬はぬいぐるみに飛びつき、場地はAの手を握ってブンブンと上下に振る。Aはご満悦で200円を請求した。ちゃっかりしてんな。


「やっぱスゲェな一さん」


「コツがあるのだよコツが。体を引きずるかタグのフープに通せば大体取れるで」


「なるほど……。ありがとうございますAさん!コイツ×(ペケ)Jに似てたんでどうしても欲しかったんスよ!」


「千冬君 猫飼ってんの?良いなー」


「オレん家もよく野良猫入ってくんぞ。今度ウチ来るか?」


「じゃあまた今度お邪魔させてもらおうかな」


こちらに手を差し出してきたAにぬいぐるみを返す。ギュッと抱き締め頬擦りをする彼女は見ていてとても可愛らしい。女子相応の姿というか、何というか。ぬいぐるみが大きいせいで元々小さなAが更に小さく幼く見えるのだ。


何故か母性が擽られ、彼女の頭を軽く撫でた。ポカンとされて我に帰った。何してんだ自分。

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匿名希望:我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 13時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(???) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……?数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません?難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 1時

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