遊戯 ページ6
あの後、なんやかんやあってAはマイキー達に気に入ってもらえた。それは嬉しいのだが彼女と確実に会えるからと言って二中に乗り込んで来るのはやめてほしい。
そういうわけで、そんなに遊びたいのならとAがゲーセンに行くことを提案したのだ。行きたがった他の東卍メンバーも引き連れて、今は近くのゲーセンに来ている。ちなみにマナルナはダチの所に遊びに行った。
「何気にゲーセン久しぶりじゃね?」
「気ぃ抜くとすぐ金がなくなるよなー」
「何言ってんの。逆だよ逆、節約できるやろ」
「オマエこそ何言ってんだ」
手始めに各々クレーンゲームを巡回する。クレーンの強さが詐欺っているときはかなり多いが、このゲーセンはそうでもない。腕前さえあれば粘れば取れるくらいだ。
菓子の詰め合わせからフィギュアまで、品揃えは様々。三ツ谷はあまりゲーセンに行くことがないため、どれがどのくらいの金額で取れるかわからない。だからさっき"節約できる"と言ったAの後を追うことにした。
彼女は早速大きなぬいぐるみの台に飛びつくと、何の迷いもなく100円を注ぎ込む。クレーンの位置を前、横と確認しながら微調整する彼女の目は
Aがボタンを押せば、クレーンは容赦なくぬいぐるみの体を掴む。そのまま頭を引きずって体を離した。取れはしなかったもののかなり位置が動いている。
「スゲェな」
「まだまだだよ。あと300…か400かな」
「……節約できるってそういうことか?」
「定価の数倍安く手に入る!これゲーセンの良いとこね」
「一さんくらいだよそんなもん」
えぇ〜?と少し煽るように言うAは、もう既に次の100円を注ぎ込んでいる。昔はあまり外出しなかったとか言っているが、"ゲーセンには通っていた"という部分が足りていないのではないのだろうか。
そして彼女は本当にあと400円、合計500円で両手に収まりきらない大きさのぬいぐるみを取った。ゲーセンでの彼女はなかなかの強者なのかもしれない。
431人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 13時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(???) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……?数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません?難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 1時