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「……いつからいた?」


「ほぼ始めからだよ。慣れてんな」


「的が動かないシューティングゲーみたいなものなんで」


確かにそう言われると頷ける。Aのシューティングゲームの腕前はいつか遊びに行ったときに拝見させてもらったのだが、二丁拳銃を本気(ガチ)の目で構え、画面に映る敵キャラ達を撃ち抜く姿はもはや恐ろしかった。


そんな彼女が少し苦戦しているのか。彼女はもう1度弾を込め、ぬいぐるみの尻尾に銃口を向ける。


「でも少し外すんだよね。ピンポイントに当てれはしないっていうか」


「手のブレじゃないか?少し貸してくれ」


欠点がそれだけなら撃つ人が代わった方がいけるかもしれない。Aに銃を支えながら場所を代わってもらう。もたもたしていると位置がズレてしまうため、三ツ谷は迷わず引き金を引いた。


刹那、パンッ__と渇いた音が鳴る。その瞬間にぬいぐるみは後ろへと落ちていた。屋台のおじさんは残弾の多さにギョッとしたが、笑顔でAにぬいぐるみを手渡す。受け取ってそのぬいぐるみと見つめ合った彼女はへにゃっと頬を緩ませた。


「ありがと…!すごいな三ツ谷君」


「位置が完璧だったからだよ。オレは撃っただけ」


「でも獲ってくれたやん。私だけならもう数十円使ってたよ」


「あのさー、」


マイキーがつまらなさそうに割り込んだ。そういえばAが射的をしている間とはいえ放置しっぱなしだった。時計を確認する代わりに空を見上げると、もう夕陽が沈んでいる。そろそろ人数がさらに増える頃だろう。


「弾余ってんならねだっていい?」


「ん?ええよ。何欲しい?」


「あれ」


ぴっとマイキーが指差したのはお菓子の山。それも倒してくださいと言わんばかりのもの。あれならマナルナへの土産が豪勢なものになりそうだなとちゃっかりA任せな考えが浮かんだ。


「残弾7発……か。皆は?」


「……オレ、らも……?」


「遠慮せんでええよ。あの山崩すなら7発も使わないと思うし」


「じゃあ……あそこの猫欲しい」


「オッケ、柚葉さんは猫ね。ちょっと手強そうだからあとは締め切りまーす」


「じゃあ100円出せば良いんだな?」


「……それは考えてなかったわ」

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匿名希望:我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 13時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(???) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……?数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません?難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 1時

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