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会計を済ませ、スーパーを出た。空はオレンジとパステルブルーのグラデーションになっており、それだけ長く買い物をしていたことを物語っている。これから歩いて帰って、妹達のために夕飯を作らなければならない。
「じゃあオレ帰りますね。いろいろありがとうございました」
「ん？帰っちゃうの？今ウチに連いてきたらAの作った夕飯食べれるのに」
歩き出した足がピタッと止まる。あまりにも魅力的な誘いだ。このまま自宅に戻って夕飯を作るか、Aの家で夕飯をいただくかという選択肢。そんなの１択だ。この機会を逃したらきっと次はない。
しかしどちらにせよ自宅には戻らなくてはならないし、彼女に迷惑をかけてしまうだろう。だが所詮は自分も中学生男子なのでまぁいっかで思考を完結させてしまった。
「……買い物袋置いて妹達を連れてきても良いですか」
「別にいーよ。ウチ今日車だし乗ってく？その方が早いやろ」
「お言葉に甘えて」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ドロシーの運転で１度自宅へと戻った三ツ谷は袋の中身を全てしまうと、待ちくたびれていたマナルナを連れて再びドロシーの車へと乗り込んだ。
少し荒い運転だが乗り心地は悪くない。なにしろ三ツ谷も妹達も車に乗ることが少ないため、かなり新鮮なのだ。周りをきょろきょろと見回しながら感嘆の声を漏らす妹達の頭を撫で、車の行く末を見つめる。いつも歩いている道も車だとこんなに違うのか。
Aの家の前に着き、４人は車を下りる。いつも送っていっている場所だが入るのは何気に初めてだ。しかし少し緊張する三ツ谷を置いて、妹達の手によりドアは開かれていく。
「ただいま〜」
「おかえり…………ぇ、何でいんの！？」
「お邪魔しまーす！」
後ろで緩く髪をくくり、部屋着と思われる薄いパーカーに身を包んだAは部屋を出るなり驚いた。先程までゲームでもしていたのだろう、その部屋から微かにBGMとキャラボイスが聞こえてくる。
彼女は気恥ずかしそうにこめかみを掻くと、まあ上がりなよと踵を返した。
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匿名希望：我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます！ (2021年8月26日 13時) (
レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(？？？) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……？数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません？難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時：2021年8月8日 1時
