遭遇 ページ30
昼頃、三ツ谷は冷蔵庫の中身が寂しくなってきたため近くのスーパーに向かっていた。食材が無くては今晩の献立もたてられやしない。それに今日は特売日なので食費が押さえられる。もう行くしかないだろう。
マナルナに留守を任せ、日が傾き出した空の下を歩く。街行く人々の何人かが自分を見て振り返っているのには気づかないふりをした。
スーパーに着いた。そのまま入ろうとしたらドンッと誰かにぶつかる。謝るために誰なのか確認しようとしたが、その時には既に身体に衝撃がはしっていた。脇腹が痛い。蹴られたようだ。
「……ッ痛ってぇな誰だテメー」
「あﾞ？テメーこそ誰だよガキんちょ。女にぶつかるとか何様だよ」
苛立ちながら顔を確認してみれば女性ではないか。自分よりも背が高くパンキッシュな服に身を纏ったその女性は堅気の目をしていない。タイマンを張ればきっと三ツ谷と互角くらいだろうが、生憎女性に手を出すのは抵抗がある。
それにここは公衆の面目だ。喧嘩をおっ始めていい場所ではない。三ツ谷だってその辺は弁えているし、今この女性にどう対応すべきか思考を巡らせた。と、その時。
「な〜にやってんの〜？」
ダルそうに欠伸をしながら女性が割り込んできた。ターコイズブルーのストレートボブと赤いフリンジピアスを揺らし、大きな黒縁の眼鏡をかけたその女性はとても割り込んで良い人間には見えない。
しかしその女性を見た瞬間に、先程の女性はバッと頭を下げたのだ。それも東卍の隊員達が自分に頭を下げる時と同じ角度で。思わず頭に疑問符が浮かび、呆然とする。
「お、お久しぶりですドロシー姐さん！！」
「ドロシー言うな何年前の話やねん」
「…………は？」
状況が理解できない。先程自分はこの頭を下げている女性にぶつかって、脇腹を蹴られて、その女性が割り込んできたこのドロシーという人に頭を下げていて……？どういう状況だ。とりあえずこの人がただ者ではないことをはわかる。それしかわからないとも言う。
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匿名希望：我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます！ (2021年8月26日 13時) (
レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(？？？) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……？数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません？難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時：2021年8月8日 1時
