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ピンポーン


マナルナを自室で遊ばせ、自分は皿を洗っていたらインターホンが鳴った。夏の真っ昼間にアポもとらず訪ねてくる人間なんて限られている。業者か、マナルナの友達(ダチ)か八戒だ。


泡まみれの手を水で洗い、軽く拭いてから確認してみるとやはり八戒がいた。通話を繋いで入っていいぞ、とだけ言うと即座に玄関の扉が開く。彼はバタバタと喧しい足音で駆けてきては三ツ谷に飛び付いた。


「タカちゃーん!!」


「うっせ離せ暑苦しいわ!!」


「良いじゃんイケメン補給させてよ!!」


「なら鏡見て来いよ!」


「酷くない!?そんなタカちゃんも好きだけど!」


「はいはい知ってるっつーの。とりあえず暑いのはマジだから離れろやテメー」


必死に八戒を引き剥がすと、ちぇっとふて腐れつつも大人しく離れてくれた。悪ノリする直前で助かった。呆れからのため息をつき、コップに氷と麦茶を注いで彼に差し出す。


時間帯的に昼飯を食べに来たわけではなく、単純に遊びに来ただけだということが伺える。本当に彼は突然訪ねてくるのでいい加減アポをとるという習慣を身に付けてほしい。もはや慣れてしまったじゃないか。


「八戒うるせー!」


「来るなら言えよー!」


「別に良いだろ!?2人にメーワクかけねぇし!」


「いやアポはとれ」


自室から出てきた妹達は八戒が来るといつもこうだ。何だかんだ懐いているから余計に騒ぐし、家事をする手を止めずにはいられなくなってしまう。


一さんが来たときはまた別の意味で騒がしくなったけど……なんて彼女を泊めた日のことを思い出しつつ、また皿を洗い始める。八戒はマナルナに絡まれ始めたのでちょうど良い。そのまま絡まれておけ。


「タカちゃんアイス食べていいー?」


「種類あんまねーぞー」


「じゃあソーダ貰うねー」


「それはマナが名前書いてるヤツなー」


「かーえーせー!!」


また後ろが騒がしくなった。そんなに騒いでよく体力が持つななどと適当なことを考えつつ、最後の皿を乾燥機に入れておいた。

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匿名希望:我妻さん(プロフ) - runaさん» ありがとうございます! (2021年8月26日 13時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
runa - お忙しい中三ツ谷君視点も書いていただきありがとうございます。とっても美味しいです(???) (2021年8月26日 11時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 宿題がっ…………済まない………だと……?数日間更新しないかもしれません (2021年8月23日 19時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - インパルスって描くの大変すぎません?難しいんですけど…… (2021年8月11日 17時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望:我妻さん(プロフ) - 彼が語る、幸せな世界線の物語。 (2021年8月8日 2時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:匿名希望:我妻さん x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 1時

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