IV ページ21
そんな様子を見て、先生たちは面白おかしそうに笑う。先輩たちもなんだか微笑ましそうな笑みだ。
「な、なんですか皆さんそろって……」
「鏡いる？今のAめっちゃ楽しそうな顔してるよ」
「えっホント！？だってこんな良い所を独占できるんだよ、期待以上っていうか……それにワルブくんもヒトのこと言えないからね？」
「えっウソ、俺そんなにニヤけてる？」
互いに顔を見合わせるが、どっちもどっちで
「かわいいねぇ、新入生ってやつは。２人ともやる気満々だし、仕事も早く覚えられてるみたいだし。君たちも先輩として鼻が高いでしょ」
「はい、とっても！」
ダリ先生の言葉にバラキ先輩が自信満々に答えたのでちょっと気恥ずかしくなった。
「じゃあまぁ、僕たちもそんなかわいい生徒たちのために頑張って組み立てないとね」
「あ、高いとこ俺がやりますよ、これくらいの足場ならアスレで慣れてるんで。マルバス先生、ここ構造どんな感じになってんすか？」
「そこは６番の木材とこの木材を金具で固定していて＿＿」
「バディンくん広さの方これで問題ない？」
「問題ないです、このままで」
士気が上がったらしい教師陣はまたテキパキと組み立てを再開する。手際よく息の合った作業は見ていて心地よいくらいだ。
しかしこの感じ、バラキ先輩はしばらく手があかないだろう。全員で中庭の下見がしたかったのもあるけれど、放送内容の打ち合わせもしなくてはならないのに。師団披露の当日まで実はあまり日数がないし、準備はできるだけ早く済ませたいのだが……。
「バディン先輩、いつ頃解放されそうですか？」
ふとワルブが問うた。
「うーん、授業もあるから断言できないけど、このペースなら18時には終わると思う。だから打ち合わせは明日からになるかな」
「ならちょうどいいですね」
「ちょうどいいって？」
「いや、わざわざしなくても時間取れるのはわかってるんだけど、ちょっと興味があるんだよ。泊まり作業ってやつ」
ぱちくり。フェネクスは少し考えて、意図を理解した後に目をキラキラと輝かせた。
「やりたい！やりたいです！」
「そんなに？じゃあ団長、放課後に申請書出しに行きますか？」
「そうしようか。かわいい後輩の頼みだもんね」
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ng(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ち遠しいです！ (11月22日 16時) (
レス) @page37 id: 48a8bb30b0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 夢主ちゃんの読み聞かせめっちゃ聞きたい…！絶対いい声じゃん。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page39 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きです！ いつも楽しみにしています！ (10月4日 20時) (レス) @page36 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！この作品めっちゃ好きなので嬉しいです！！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！次の更新が待ちどうしいです！！！ (8月28日 20時) (レス) id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月28日 0時
