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そうと決まれば見かけた先生に片っ端から突撃せねば。きょろきょろと辺りを見回して、廊下の突き当たりに紫髪の女性が立っているのを見つけた。あの立ち振る舞いだけでわかる美悪魔オーラは絶対にライム先生だ。
フェネクスは早足で駆け寄ると、スカートの裾をつまんでうやうやしくお辞儀をした。
「こんにちは、ライム先生」
「あらぁステキな雛鳥ちゃん。入団希望かしら？」
先生は腰をカクっと曲げて目線を合わせる。ハート型の
「いえ、麗しのライム先生にご相談をと思いまして」
「なぁに？恋のお悩みなら私の十八番よ♡」
「ふふ、それは別の機会に。実は先生たちが監督している師団の調査をしているんです。ライム先生はやっぱりサキュバス師団の顧問を？」
「そうよぉ、華やかさはバビルスで１番！興味があったら今すぐにでも入団届を出していいのよ？あなた魅力度も悪くないもの」
「そんな、先生という大輪の華に比べれば、私なんてただの路傍の石ですよ。ええ、でもそんな私を磨き上げてくださるのもまた先生なんでしょうね」
「己の過小評価、だけどよくわかってるじゃない。どうして私の授業を受けに来なかったのか気になるくらいだわ」
「あ〜……いろいろありまして……」
選択授業の日の壁ドゴンを思い出す。あれから数日経つけれど、ツムル先生はそろそろ復帰できる頃だろうか。戻ってきたらいの一番に会いに行ってあげなければ。
「あら、考え事？ダメじゃない、私を口説きながら他のオトコのことを考えるなんて」
先生の細い指がフェネクスの顎を持ち上げる。
「ちがっ……くはありませんけど、そういうわけじゃありませんから！」
「そうかしら。まぁいいわ雛鳥ちゃん、他の先生にも聞き込みに行くんでしょ？魔植物師団ならバラム先生とスージー先生、遊戯師団なら知っての通りオリアス先生がいるわ。それと＿＿＿＿」
ひそひそ。甘く囁かれた言葉にぶわっと顔が赤くなったのを感じた。も、もう行きます！と翼をひるがえしてエイコたちのもとへ戻ると、ライム先生は妖艶な笑みでまたね♡と手を振った。
「……最後なんて言われたの？」
「御髪にゴミが付いてるわよって言われただけ……」
「それだけでそんな顔になる！？絶対違うでしょ！？」
とりあえず軽い気持ちでライム先生に話しかけるのだけはやめようと心に誓った。
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ng(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ち遠しいです！ (11月22日 16時) (
レス) @page37 id: 48a8bb30b0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 夢主ちゃんの読み聞かせめっちゃ聞きたい…！絶対いい声じゃん。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page39 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きです！ いつも楽しみにしています！ (10月4日 20時) (レス) @page36 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！この作品めっちゃ好きなので嬉しいです！！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！次の更新が待ちどうしいです！！！ (8月28日 20時) (レス) id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月28日 0時
