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＿＿翌朝。
いつも通り登校し、校門をくぐったフェネクスはそのままの足で中庭へと向かった。まだまだ設営途中のゲートを横目に、きょろきょろと師団メンツの姿を探す。ちょっと上を見上げつつ、なので首は痛いけれど。
それにしても、まだ朝早いというのに下準備が完了している師団が多い。さっそく泊まり作業をしていたのだろうか。
「おっ、いたいた！おーいA！」
聞きなれた声に後ろを振り返ると、笑顔で手を振るワルブがいた。
「おはよう。最近私を見つけるの慣れてきたね」
「当たり前じゃん、クラスメイトで師団仲間だぞ？Aの兄貴分でもあるわけだし！」
「そんなにお兄ちゃん呼び気に入ったの？呼んであげようか」
「それは恥ずかしいからヤメテ」
はぐれないようワルブのシャツの裾を掴んで言うと、彼は照れくさそうに苦笑いをした。まぁしかし、兄貴分、というのは悪くないものだ。
「あっち側に先輩たちいた？」
「いなかった。多分こっちで待ってたら来ると思う」
「こんなとき魔インがあればなぁ……」
「ま、気楽に探そうよ。そういえばAんとこは誰か来る？師団参観」
「……どうかなぁ」
昨晩のことを思い出す。師団披露のチラシを家族全員に見せてみたけれど、父はその日休める可能性はほぼ無いとのこと。弟は母が行くなら観に行ってやってもいいというような反応。
そして母は少し考えるような素振りをみせ、善処はするがあまり期待しないほうがいいとだけ言った。
言ったそばから無理だと言われなかっただけ良いけれど、やっぱり"絶対に観に行く"と言われてみたかったなという寂しさは胸に残っていて。
「うち、両親どっちも忙しいの。ワルブくんはどう？」
「俺んとこ？俺んとこも同じ。親父もお袋も来れる見込みないってさ」
「そうなんだ……」
「だからそんなに気ぃ落とすなよ。可能性激薄でももしかしたら来てくれるかも知んないじゃん、な？」
「うん……うん、だよね。そうだよね！」
「そーそー！もし本当に来なくてもどうせ俺たち放送席だしさ！暇になったら先輩とか先生とかに絡もうぜ」
「いいねそれ、最高！」
「Aちゃーん!ワルブくーん!」
エド先輩の呼ぶ声が聞こえた。はぁい、と返事をすると、すぐさまそちらに駆け寄った。
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ng(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ち遠しいです！ (11月22日 16時) (
レス) @page37 id: 48a8bb30b0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 夢主ちゃんの読み聞かせめっちゃ聞きたい…！絶対いい声じゃん。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page39 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きです！ いつも楽しみにしています！ (10月4日 20時) (レス) @page36 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！この作品めっちゃ好きなので嬉しいです！！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！次の更新が待ちどうしいです！！！ (8月28日 20時) (レス) id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月28日 0時
