�� ページ16
「ガザルはふわっふわだねぇ、やっぱりブラッシングとかしてあげた方がいいのかな」
「キャウ！」
「宝石？あぁそっか、大事だもんね。ピアスの手入れ用しかないけど磨いてあげよっか」
「キューッ」
「……違うって？魔力じゃないとダメなの？」
「キュイッ」
確かにカーバンクルの宝石は魔力の結晶のようなものだが、魔力を込めてやらなくてはならないとは聞いたことがない。だがガザルの反応を見るにそうなのだろう、と。となれば、主であるフェネクスが分け与えてあげるのも当然の責務か。
フェネクスは自身の魔力から火の鳥を出すと、ガザルの額の宝石に留まらせた。その瞬間にすうっと宝石の中に吸い込まれる。
「キュイキュイ、キュウッ！」
「わっ、急に飛びつかないのガザル。危ないでしょ」
宝石周りの毛を多少掻き分けてやるように撫れば、ガザルはすりすりと頭を擦り付けてもっとしろとアピールをする。
「もう、甘えっ子ちゃんなんだから」
「あれっもう名前つけたの！？」
「うわぁっ！びっ……くりした、ロビン先生」
ふと先生が通りがかりに大声を出すものだから驚いた。
「もしかしてダメでした？」
「そういうわけじゃないけど、本当は２年生になってからなんだよ。使い魔との契約更新。更新っていうのは、"その魔獣を正式に使役する"と誓うこと。使い魔に自分の魔力を込めて"名"を授けるんだ」
「……」
ついさっきガッツリやった。恐る恐る膝の上のガザルを見やると、あからさまに知らん顔して尾っぽの毛繕いをしている。これは……もしかして、いやもしかしなくても。
「ハメた？」
「キューキュキューイ」
「"しーらなーい"じゃないんだよね。ハメたよね」
使い魔は主に似るというけれど誰に似たんだ。
「うーん、一応解除の儀もあるけど、それだとその子はもう二度と喚べなくなっちゃうしなぁ」
「それは……それは嫌です。絶対にこの子がいいんです」
「そっか、なら良いんじゃないかな！『常に厳粛に特例を良しとせず！』だけど、やっちゃったものは仕方ないしね！それに主であるAちゃんが手離したくないって言うなら僕はなんにも言わない！」
なんならこの分の単位もあげちゃう！と意気揚々と生徒名簿に書き込みをするロビン先生。ガザルの策略(？)でこうなってしまったけれど、良かった……のかも？
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ng(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ち遠しいです！ (11月22日 16時) (
レス) @page37 id: 48a8bb30b0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 夢主ちゃんの読み聞かせめっちゃ聞きたい…！絶対いい声じゃん。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page39 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きです！ いつも楽しみにしています！ (10月4日 20時) (レス) @page36 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！この作品めっちゃ好きなので嬉しいです！！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！次の更新が待ちどうしいです！！！ (8月28日 20時) (レス) id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月28日 0時
