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コンコン、と扉をノックする。すると中からドタバタと焦ったような物音が聞こえ、内側から開いた。出てきたのはメガネを掛けた黒髪の先輩。袖には太いラインが一本、３年生だ。
「あぁっ、君たち１年生！？もしかして見学に来てくれたの！？」
「はい。俺は入団希望で、こっちの子は興味あるそうです」
「あっ、私たちは付き添いですけど、どんな活動をしているのかは気になってます！」
それを聞くと先輩は感動したように目を見開いた。
「入団希望……興味があるって……！エドちゃん、エドちゃん！新入生だ！！」
「うそっ、幻でも冷やかしでもなくて！？」
「本物だよ！どうぞ入って入って、ちょっと散らかってるけど……！」
先輩に手招かれるままに放送室の中へと入る。放送師団の師団室も兼ねる室内は意外に広く、たくさんの機材とモニターが並んでいる。また、会議用の長机や椅子もあり、壁には防音材らしきものも一部貼られている。
足元にはスタンドマイクやスピーカーなどが窮屈に置かれており、いくつものコードが床を這っている。いかにも、という感じだ。
「わぁ……！」
「これでも片付けた方なんだけど、やっぱりごちゃごちゃしてるよね。時折ダリ先生がいろいろ持ち込むこともあるし」
「援助してくれてると思えばありがたいんですけどね……」
「まぁ、それはさておき。はじめまして。僕は団長のバディン・バラキ、３年生。こっちは２年生のエドちゃん」
「はじめまして、エドよ。よろしくね」
「こちらこそ。１Ａのワルブです」
「同じく１ＡのAです」
「付き添いのガー子です」
「同じくエイコです！」
「うん、みんな見学に来てくれてありがとう」
バラキ先輩とエド先輩は温かい笑みを浮かべる。さっきの反応からも察するに、フェネクスたち見学者の来訪がよほど嬉しいようだ。
「一日目の昨日は
「うちはあんまり目立つ師団じゃないからね。来てくれて本当に嬉しいよ」
なんだか聞いていてすごく世知辛い。入学式の時からたくさんの放送を聴いてきたが、この２人だけで全部やっていたのか。そう思うと先輩たちの働きぶりのすごさに合掌したくなった。
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ng(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ち遠しいです！ (11月22日 16時) (
レス) @page37 id: 48a8bb30b0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 夢主ちゃんの読み聞かせめっちゃ聞きたい…！絶対いい声じゃん。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page39 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きです！ いつも楽しみにしています！ (10月4日 20時) (レス) @page36 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！この作品めっちゃ好きなので嬉しいです！！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！次の更新が待ちどうしいです！！！ (8月28日 20時) (レス) id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月28日 0時
