師団見学 ページ2
若干出鼻をくじかれたような気もするが、ともかく
「見てみたい師団とかある？」
３人に問う。しかし、全員キョトンとした顔で
「いや特に」
「見たいところは」
「ないかなぁ……」
そう口をそろえて言うものだから、困って頭を抱えてしまった。そうだった、エイコは入間の追っかけメインなので師団に入る気はないとのこと。ガー子はそんなエイコと共に行動することが多いため同じく。
ワルブに関しては既に入りたい師団が決まっているので他の師団を見たところで……という感じだろう。何も決まっていないのはフェネクスだけだ。
「Aちゃんはどういう師団に入りたいの？」
「運動系は避けたいなってくらいで、なんにも考えてないんだよね。だから気になったところは片っ端から見ていこうかなって感じ」
「それも良いかもな。ドンピシャAが好きそうなのなら図書師団とかあるけど」
「あっ、それ第一候補なの！絶対見に行く！」
「他にも飛行師団とか間違いないよね」
「えー、Aちゃんなら合唱師団でも活躍できそうだよ？かわいい声してるし歌うの上手だもん」
「……うーん……」
悩みどころだ。片っ端から、とは言ったものの３人を振り回しすぎるのも申し訳ない。見る師団はできる限り厳選したいのだが、それにしても数が多すぎる。
「いっそのこと誰が顧問かで決めちゃえば？」
「一番ダメなやつじゃないかな！？」
ガー子からなんとも悪魔的な提案が下された。確かに、一瞬でもそれを視野に入れなかったといえば嘘になるけれど。
「でもさ、考えてみてよ。
「ダリ先生とか統括だからしょっちゅう放送師団に顔出すらしいしね〜」
「顧問がいない師団もいっぱいあるけど、先生から直接指導をもらえるのってやっぱりその師団の特権って感じだよね！」
「や、やめてよ、その通りかもって思っちゃったじゃん」
それらしい説得をされてしまうと弱い。フェネクスは困り眉でうんうん唸る。そして一度立ち止まって、今度は少し長く唸ると、はぁ、とため息をついて言った。
「……先生たちに聞き込みしてみる」
「それでこそAちゃん！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ng(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ち遠しいです！ (11月22日 16時) (
レス) @page37 id: 48a8bb30b0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 夢主ちゃんの読み聞かせめっちゃ聞きたい…！絶対いい声じゃん。更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (10月30日 22時) (レス) @page39 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - この作品大好きです！ いつも楽しみにしています！ (10月4日 20時) (レス) @page36 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！！この作品めっちゃ好きなので嬉しいです！！！体調に気をつけて頑張って下さい！！！次の更新が待ちどうしいです！！！ (8月28日 20時) (レス) id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月28日 0時
