飛行試験 ページ10
少し長いオリエンテーション期間を経て、正式にクラス分けが発表される日が来た。６年間の学校生活を左右する運命の時。校内の一角を陣取るクラス表の前にはたくさんの新入生が集まり、和気
もちろんフェネクスも例外ではない。生徒の間々からクラス表を覗き込んで見ていた。
「ん？なんだろう、あれ……」
ひとつだけやたら目立つ額縁に入れられたクラス表がある。位置も真ん中一番上とかなり主張が激しい。とても気になるが、生憎フェネクスは身長が低めな部類なのでこの距離では誰の名前があるか見えない……。ヒト知れずやさぐれた。
「おい見ろよ、
「特待生イルマの名前がある！首席のアスモデウスも！」
(問題児クラス……？)
そういえばダリ先生がそれに近しいことを言っていたような、と数日前を思い出す。確か『君より問題児な生徒はたくさんいる』と。聞いたときはいやでもそんなまさか、と思っていたが、実際にクラス表をお目にかかると本当だったんだと認めざるを得ない。
しかしまぁ、先生にそう言ってもらえたということは少なくとも自分は問題児クラスではないのだろう。問題児クラスのクラス表をスルーしてＡ組から見ていくと、早速自分の名前を見つけた。
(クラスメイト……仲良くできるかなぁ)
期待と不安を胸に、Ａ組の教室へと向かった。
「あっ、Aちゃん。今からホームルーム？」
道中、すれ違ったマルバス先生に声をかけられた。何やら書類の束を抱えている。これから職員室に向かうところだったのだろう。
「はい。先日はお世話になりました」
「いいよお礼なんて。こっちとしても実習のいい口実になったしね。もうAちゃんには手を出さないって言質はもらえたから、安心して試験頑張ってね」
「試験？……あっ！」
そういえば今日はバビルスの伝統行事、飛行
ホームルームのあと高台に移動しなくてはならないので、集合時間がちょっぴり早いのだ。忘れてた。
「そうでした、うっかり……！すみません先生、書類運び手伝いたかったんですけどお先に失礼します！」
「うん、行ってらっしゃい！」
去り際に手を振って教室へと急いだ。走ると怒られるのでもちろん競歩で。
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
