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「あぁ、そういう話をしに来たんじゃなかった。君たちも早く自分の教室に戻らないと」
「あっぶない、忘れるところだった！行こうみんな！」
「先生ありがとうございます！」
マルバス先生の言葉にあわてて談話室から出ていく。そんなフェネクスたちの後ろ姿を困ったような笑みで先生は見送った。
長い廊下を大急ぎで駆け抜けて１Ａ教室に滑り込む。既にクラスメイトたちは数名席についていた。肩で息をする４人をヴィータ先生はその大きな目でじーっと見たが、呆れたようにため息をついて
「そんなに急がなくてもまだ集まってないわよ」
と微笑んだ。安心した反面、ちょっとガッカリする。
「俺たちが頑張って走った意味……っ」
「あら、遅れて叱られる方が良かったかしら？」
「そういうわけじゃないんですけど……体力配分ミスったなぁ……」
「誰……全力で走ろうって言ったの……」
「誰も言ってない……」
「なんかノリと勢いだったもんね……」
「まぁなんでもいいけれど、戻ってきたなら早く席につきなさい。他の子達の邪魔になるでしょう」
はぁい、と疲れきった返事をして席についた。教室の窓から降り注ぐ日差しは温かくて眠気を誘ってくる。自身の体重の約２割を占める重たい翼を後ろの机に乗っければ、邪魔なんだけどとワルブから講義の声が発せられた。
「モフモフしていいよ」
「遠慮しとく、今なら絶対そのまま寝るから」
「じゃあAちゃん真ん中座ってよ。Aちゃんの羽にくるまって寝てみたい」
「くるまるだけならいいけど、寝るのはだめ。せっかく間に合ったのに寝ちゃったら本末転倒でしょ」
「ケチ〜」
「エイコちゃんアイス一段追加」
「ごめんって。今月はカメラ代でピンチだから許して？」
「……仕方ないなぁ」
目をうつらうつらさせながらそんな会話をする。エイコと席を交換し、両翼でエイコとガー子を柔く包んでやれば、おぉ〜と感動したような反応をした。
「羨ましいでしょ」
「べっつにー？」
「嘘だぁ、羨ましいって顔に書いてある」
「ほらそこ、静かになさい。師団見学の説明をするわよ」
どうやら全員帰って来たらしい。眠気まなこをパチリと開いて、ヴィータ先生の方に向き直る。
「期限は３日。校内の何処でもどの師団でも好きに見回って良し、ただし迷惑はかけないこと。大事な選択だから適当に決めないようにしなさい。では、師団見学開始！」
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
