IV ページ39
魔界アスレチックといえば羽と魔術を使用せず、己の身体のみで様々なギミックを乗り越えていくという過酷な競技。ケガ人は絶えず、選手は毎回血塗れで帰宅しているとは有名な話である(だから先生もいつも血塗れなのか)。
それを踏まえてフェネクスのステータス。身体能力自体は悪くないものの、運動神経は下の上。どう考えても無理ではなかろうか。
「なんでわざわざ私なんかを？」
「他教師からのオススメ」
「……どなたか教えていただいても」
誰がそんな余計なことをしたのだ。既に数名思い浮かぶ顔があるが、さて、
「カラビア先生だよ」
「はぇ？」
どれでもなかった。想定外の名前だったものだから、つい間の抜けた声が出る。
カラビア先生……カラビア・ヴィータ先生は大きな単眼がチャームポイントの１Ａ担任教師だ。個人的に話したことはないけれど、生真面目でいつも優雅な優しい先生という印象がある。
「そんなに意外か？」
「だってヴィータ先生はうちのクラスの担任ですよ？私の運動神経に関してはよく知っているはずです、推薦する理由がわかりません。オロバスくんと間違えたんじゃないですか」
「いや！いや、それはねぇぜ？だってほら、先生フェネクスのこと絶賛してたもん」
mjdk。それはちょっと嬉しいけど、絶対この先生相手にするものではなかっただろう。推薦も他の師団でお願いしたい。
「それに関しては……本人に感謝しておきますけど、世の中には適材適所という言葉があるんですよ。私は私に合った師団を探しますから、ひとまず諦めてくださいラッダ
「……そうか。お前の気持ちはよーくわかった」
先生は笑顔でチャキッと網を構える。
「あれっ嫌な予感、私ちょっとここでお
「おい待てコラッ」
「そっちこそ待てよラッダァ！！話終わるまでずーっと待ってたんだけど！？俺オマエに用事があって来てたんだけど！？」
「あーうるさいうるさい！あと教師には敬語な！！」
「オマエ俺が敬語使ったらめっちゃドヤ顔するだろ！！自覚ないとは言わせないかんな！！」
フェネクスをラッダァ先生が追いかけて、さらにラッダァ先生をペイントが追いかける。競技用のフィールドをルールガン無視で跳び回る三人を邪魔できるものはもはや存在しない。
こうして始まった(青)鬼ごっこは、後のアスレチック師団でも時たま開催されるようになったとかいないとか。
「ふふっ」
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
