�� ページ34
「残念ながら悪周期じゃないよ」
フェネクスが言わんとしたことは即座にたたっ切られた。そうだと確信していたばっかりに、えっ、と素っ頓狂な声が出た。
「あれはまだ
「うっ……確かに」
「ま、悪周期が近くなってきたらちゃんと有給をとるように言ってるんだけどねぇ、稀にこういうケースがあるんだ。授業が仕事がって、無茶して出勤するの。一種の職業病ともいえるねアレは」
職業病。本来の意味は仕事が原因で患う病気や怪我のことだが、この場合は精神的な話になる。
自分のことを省みず過度な負荷も"仕方ない"で片付けてしまう。一時父もそんな感じだったのでわからなくはない。
「だけど今回は理性より本能が勝った感じかな。そりゃあそうだよね、目に掛けてる生徒を横から
「違うって言ってるでしょう」
「ハイハイわかってますって。とはいえ、教師ともあろうものが生徒に振り回され過ぎるのも考えものですね。今夜は『
ダリ先生はそう言ってケラケラ笑っているが、語尾が下がっていたので恐らくガチである。他教師の皆さんに心の中で合掌した。
先生は一本目を吸い終わると、簡潔に成り行きを説明してくれた。
ツムル先生は悪周期に入りかけていることを自覚しつつも誰にも伝えず出勤。しかしイチョウ先生のように違和感を覚えた教職員は何人かいたようで、本人に休養を勧めた上で念のためダリ先生に報告。何もなければ今日くらい見逃すつもりだったらしいが、フェネクスが絡んだことで事情が変わり今に至るのだそうだ。
「どうせ悪周期間近の影響でいろいろ拗らせたんだろう。……いや、それって冷静に考えたらアウトじゃないか？一回シメた方が」
「駄目ですよ！？」
「まぁまぁ落ち着いて。とにかく大事にならずに済んで良かった。復帰したら真っ先に謝りに来るだろうけど、どうかちゃんと聞いてあげてね。じゃないと本気で病んじゃうと思うから」
「まぁ病むでしょうね、アイツ」
「わ、わかりました。私も原因の一端みたいなものですし、それにアフターケアは大事ですもんね。さっき習いました」
「それ聞いたらムルムル先生喜ぶよ。教師って結構単純な生き物だから」
あぁ、単純な生き物だろうとも。生徒のたった一言で一喜一憂できてしまうのだから、まったく難儀なものである。
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
