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しかしいざ始まってみれば、通常通りの授業であった。
「＿＿だから、魔術に頼らず適切なカウンセリングを行うことも大切なんだ。身近な悪魔の言動を普段からよく観察しておくと対処しやすくなるから、常に視野は広く持つこと！」
話を聞きつつノートにメモを残していく。筋道を立てて説明されるのでわかりやすく、板書も取りやすい。
自分が精神系の家系能力なので聞いてタメになる話ばかりだ。困ったときの対処法、普段から気をつけるべきこと等々とても勉強になる。誘惑学を惜しんで受けに来た甲斐はあった。
「あのっ、ムルムル先生！」
パッと入間が挙手。
「ん、なぁにイルマくん」
「悪周期って、やっぱり悪魔によっていろいろ違いがあるんですか？」
質問を受けるとツムル先生は「あー、うん、」と口ごもり、それからにこやかに微笑んで
「そうだね。基本的には自制が効かなくなるっていうケースが多いかな。どれくらいの期間続くか、性格が変わってしまうほど影響力が高いかは血筋や個人差が出やすいところだけど。少なくとも全く同じということはないよ」
そう当たり障りない応答をした。僅かな動揺をフェネクスは見逃さない。授業前の違和感がまた戻ってきて、もしかしてと一つの仮説にたどり着く。
(ツムル先生、今＿＿)
「Aちゃん」
「はっ、はいっ！？」
思考は突如名前を呼ばれたことで途切れた。
「悪周期の主な原因は何か答えられる？」
「えっと……過度なストレス、です。元々悪周期は悪魔の生理現象ですけど、ストレスを発散しないとさらに悪化します」
「その通り。だから魔界にはたくさんの娯楽があるんだ。みんなはどんな方法で悪周期を抑えているかな？今回のレポートのテーマはこれにしよう。今月中には提出してね」
そこで授業時間の終わりの合図が鳴いた。先生の号令で授業が終わり、入間とアスモデウスの後を追って室内から生徒が次々出ていく。
フェネクスもツムル先生のことを気にかけつつ荷物をまとめると、同じく講義室を出ようとした、その時。
「……どこ行くの」
ビクッと肩が跳ねて足が止まる。
「ねぇ、なんで自分が呼ばれたかわからないの？いつもいつもいつもいつも俺じゃない教師とばかり、そんなに楽しいの？」
「せんせ、何言って……」
たんたんとまくし立てられて上手く言葉が出ない。
「どうしたの？そんな"色"して。俺はただAちゃんとお話したいだけだよ、何がそんなに怖いの？…………君って仕方のない子だね」
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
