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「……見た感じは異常ないですね。荒らされた形跡もない」
「っていうか……なんか暑くないですか？普段こんなに設定温度高くしてないんですけど」
マルバス先生の言う通り、室内はほんのりと熱気がこもったように暑かった。
「いや、空調の設定は変わってないみたいです。となると……ん？」
「うぁ"ぁ"……」
準備室のドアの向こうから
「エイト先生、」
「えぇ、この声の主が今回の容疑者か被害者かでしょう……でも
そっと準備室の扉を開け、おぞましい器具という器具が並んだそこに足を踏み入れる。ここに置いてある器具はどれも実習用の簡易版、あるいは安全対策済だが、危険な物であることに変わりはない。関係者以外立入禁止のこんなところに少女がいるとは考えたくもないのだが……
ぐすっ
そうも言ってられないようだ。
「あれ？開けっ放しにしてたはずなのに……」
辺りを見渡していたマルバス先生がそう零した。目線の先には鉄の悪魔……通称:アイアン・デーモン。中に入った者を無数の針で貫くという古の拷問器具。つまり、もしこの中に誰かいたならばただでは済まない代物＿＿
「……まさか！」
先生は即座に駆け寄り
「ッ僕が開けます、早く冷やして！！」
エイトは熱を持った閂を勢いよく引き抜くと、アイアン・デーモンの扉を開け放った。瞬間、中にこもっていた熱風がぶわっと辺り一帯に吹き抜ける。
当たってほしくない予想は当たり、小さな少女がそこに立っていた。顔を手で覆い隠し、鼻をすすりながら泣きじゃくっている。あちこち真っ赤に腫れて傷だらけだ。襟のラインから見るに少女はまだ入学したての１年生らしい。
熱気の正体は少女の大きな翼のようで、羽の一枚一枚が金色に燃え盛り周りの針先を溶かしていた。備品代が怖いところだが、大事に至らなかったのは不幸中の幸いか。
少女はやっと差し込んだ光に感極まったのか、エイトに飛びつくとそっと顔をうずめた。
「よーしよし、怖かったね。先生が来たからもう大丈夫だよ。マルバス先生、ピス先生に連絡を。こっちはツムル先生を呼びます」
「わかりました！」
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
