処刑玉砲 ページ26
今日はやけに清々しい目覚めだった。それはそれはもう、何を言われても「よーし頑張っちゃうぞ☆」と張り切ってしまいそうなくらい。
いつもより身支度に時間をかけて、ルンルンで教室に向かったフェネクス。先に着いていたクラスメイトたちに花も恥じらうような満面の笑みで挨拶をした、のだが。
「おはようA。今日は処刑玉砲だな」
の一言にピシッと固まるのだった。
「えっ……ごめんワルブくん、今なんて？」
「いや だから、処刑玉砲だなって。前々から予告されてただろ？」
「ぅん〜……あ〜……え〜っと、そ、そそそそうだっけ？」
全くもって覚えがない。というか最近、どうやってイチョウ先生に奇襲をかけるかばかり考えていたせいで何を言われてもうわの空だった。完全に自業自得である。もちろん処刑玉砲の特訓なんて１ミリもしていない。
「これはもう仮病で休むしか……」
「こらこら、昇級試験なんだしさすがに出ないと成績に響くでしょ」
「そんなことわかってるよぉ……でもダメなんだよ、処刑玉砲は昔から苦手なんだよぉ……」
バビルスに入学するより前。まだまだ幼かった弟に１ｖ１の処刑玉砲でけちょんけちょんにされたのを思い出す。姉になんの恨みがあったのか実に迷いのない軌道だった。
「Aって飛ぶのは速いけど地上戦は苦手なタイプ？」
「やめて本当のこと言わないで」
でも本当にその通りだ。体術は弱っちいし運動神経もいい方ではない。身体能力自体は高いのにそれが少しも生かせていないのだ。
ボールなんて持ってみろ。飛ばないぞ。
「まぁ……個人戦じゃないし、最後まで避け続けててもいいんじゃない？たぶん俺も昇級できないと思うし」
「簡単に言うけどそんなことできるの入間くんくらいだからね？」
「今 入間って聞こえた！！どこどこ！？同志ですか！？あっおはようAちゃん、ワルブくん」
「おはよう、エイコちゃんは相変わらずだね〜……」
入間の名前を出した瞬間にスライディングで教室に入ってくるエイコ。正直、入間のおかげでこの子が一番運動神経や撮影技術などのスキルに磨きがかかっている気がする。追っかけ……いや、ファン？何と言うべきだろう。とにかく乙女心は凄まじい。
「エイコ〜っ！なんで急に走るの！」
「ごめんガー子ちゃん！つい……」
「あはは、毎朝ガー子が一番大変そうだよな」
「間違いない」
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
