�� ページ23
フェネクスが狙ったのは"
「でも、先生たちの手合わせだったのに水を差してしまいましたよね……」
「気にしなくていい、いつでも相手してやると言ったのは俺だ。それに生徒の成長を喜ばない教師がどこにいる。……家系能力、上手く利用できたじゃないか。その感覚を忘れるなよ」
「！っ、はい！！」
初めてイチョウ先生にちゃんと褒められた。あんまり嬉しかったのか、フェネクスの蒼い尾羽がひらひらと揺れる。キラキラの目で頭に乗せられた手に擦り寄って、もっと褒めてくれてもいいんだぞとアピールをする。
「はいはい、ワガママな奴だなお前は」
「あっ今やれやれって顔しました！？いいじゃないですか、どうせ減るものじゃないんですから！」
さっきと一転、フェネクスはシャギャーッと威嚇した。
「おーおー、仲の良いことで」
「良くないですっ！このヒト自分が背高いからってヒトのこと小さい呼ばわりしますし！！っていうかアレ先生の家系能力ですよね、私使われたことないんですけど！？やっぱりナメてたんですね！？」
「それはイチョウが悪いなぁ。じゃあAちゃん。せっかく勝ったんだし、すごいの一発お見舞いしてあげて」
ケラケラと笑いながらエイト先生が言う。
「あぁ、そういえばそういう約束だったな。ほら、好きに打ち込め」
観念したように大人しく両手を差し出すイチョウ先生。さっきの激しい手合わせのあとなので、細かな傷と火傷がよく目立つ。
まぁそんなことは知ったこっちゃない。
息を吸って、吐いて、精神統一。フェネクスは拳をしっかりと握りしめて、大きく振りかぶり勢いよく拳をイチョウ先生の両手にぶつける。ありとあらゆる恨みを込めた全力のパンチ。それはそれはもう＿＿
ペちんっ
デビっくりするほどかよわい音だった。
「……ん？」
「イチョウ先生。私の体術って、よく勢いばっかりの見かけ倒しだと言われるんです。いっつも全部避けてるので知らなかったでしょうけど！」
拍子抜けした顔の先生に、フェネクスはにひひっとイタズラっ子のような笑みを浮かべた。
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
