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しかしまぁ言われたことはちゃんと守らなくては。眼精疲労を覚悟でぱっちりと目を開いて先生たちの動作ひとつひとつを逃さず追う。すると気持ち程度ではあるが、なんとなく動き方の特徴が掴めてきた。
エイト先生は中距離寄り。警備教師だからか、攻撃型というよりは護身術のような立ち回りをする。できるだけ相手の攻撃を喰らわないようにしつつすぐ攻撃に転ずるような。
(それはそれとして火力がケタ違い……あれだけの火力をずっと維持するなんて、私なら10分も持たないのに)
対してイチョウ先生は近接寄り。完全に攻撃型でとにかく手数が多い。加えてあの"召集"で逃げても無駄ときた。間合いに入れられてしまうとほぼ隙がない。だからエイト先生はなるべく距離を取ってすぐ攻撃、という風に動いているのだろう。
「……やっぱりすごい」
そう言葉をこぼす一方で、フェネクスの眼は一つ確かな事実を捉えていた。
＿＿『意識の外から突然来る刺激ほど怖いものはないよ』
先程のエイト先生の言葉を思い出す。そして、フェネクスは引き寄せられるように少しずつ二人に近付いていった。距離が縮まるにつれて少しずつ体を浮かせて、浮かせて。
エイト先生がイチョウ先生から距離を取る。すぐさま指を鳴らそうとしたイチョウ先生の両肩に、突然置かれる第三者の柔らかな両手。
「"せ〜んせいっ"」
＿＿＿＿その砂糖菓子のような甘ったるい声を耳元で聴いてしまった。
咄嗟に耳を塞いでしまったためにイチョウ先生の体勢が崩れる。そのチャンスを逃さずエイト先生が容赦ない蹴りを入れたことで、吹っ飛ばされたイチョウ先生は片膝をついた。
「……僕の勝ち。いや、Aちゃんの勝ちかな？」
先生の首が力無く縦に振られる。さっきのでそこそこ
「"
「せ、先生……その、大丈夫ですか？」
「なぁに、大人はそんなにヤワじゃないさ」
頭を押さえながら何度か息を整えると、イチョウ先生は立ち上がってフェネクスの姿を見据えた。そして重い足取りで傍まで来ると、ゆったりとフェネクスの頭を撫でて。
「……よくできた教え子だよ。まさか『召集』を逆手に取られるとは思わなかった」
そう憎らしげに笑った。
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
