�� ページ12
「みんな静かに。アタシがＡ組の担任カラビアよ。早速だけどこれから試験場へ向かうわ、出席を取りながら行くから聞き逃さないように」
先生は教室に入ってくるなりそう言い放った。なんとも話の早い。特に整列するでもなく、本当に出席を取りつつ高台までの道を歩んで行った。
そして高台に着くと、横一列に並んで飛行試験のルール説明をされた。簡潔にまとめると、内容は谷奥の旗までの競走。怪鳥への攻撃は可、殺しすぎは減点。また、コースは『
「残念だけど、今年は囀り谷のみをコースとします。長の気が立っていて危険だから、金剪は全面立ち入り禁止。いいわね？」
「Aちゃん。誰が１番になると思う？」
エイコがワクワクの表情で聞く。
「そうだねぇ……」
先生の合図で全員バサッと羽を広げて構える。フェネクスも大きな翼をめいいっぱい広げて、エイコに向かって言った。
「私かも！」
「試験開始！！」
一斉にゲートから飛び立つＡ組の生徒たち。両翼で勢いよく風を斬り、先頭に躍り出るのはフェネクス。風の抵抗をできるだけ少なくして一直線にゴールへと向かっていく。その姿は後ろを追う男子生徒の一人が不死鳥みてぇだ、と零したほどだ。
(だって……私はお母さんの子だもん)
今頃
幼少期の食料調達といえば母と一緒に魔生物狩りが常だった。大きい身体に対しすばやく身軽に飛ぶ母の後ろを追いかけるのはとても大変だったのを覚えている。つまり、それで鍛えられたフェネクスは"速く飛ぶこと"に関しては頭一つ抜けているといっても過言ではない……！
「ただ怪鳥さんたちがちょっと邪魔なんだよね……」
「ガァ！ガァッ！」
フェネクスの行く手を阻むように怪鳥たちが周りに集っている。同じ(？)鳥類としてはあまり攻撃したくないところだが仕方ない。
「ごめんね、ちゃんと避けてね？」
翼を大きく振るうと、その両翼が業火に包まれる。これはあの日アイアン・デーモンの中で無意識に使ったものと同じ、火炎系魔術に長ける種族ならではの得意技だ。
(見栄張っておいて負けるなんて恥ずかしいし……１番は絶対に譲らない！！)
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おもちやよ〜 - ごめん。控えめにいって神です (8月24日 1時) (
レス) @page42 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
fill kuura(プロフ) - ラダセン出てくるの最高でした！大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月20日 18時) (レス) @page36 id: d205f07b19 (このIDを非表示/違反報告)
らぴ(プロフ) - も、もしかしててて…！つむせんヤンのデレですか…！？ありがとうございますｺﾞﾌｯ (8月16日 21時) (レス) @page31 id: dcebd836c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - 更新ありがたいです！夢主ちゃんに絆されてるイチョウ先生も良きですねぇ！いつも楽しませてもらってます！ (8月16日 3時) (レス) @page31 id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - エイト先生とイチョウ先生の手合わせ、。やばい。次が楽しみです！！更新待ってます！！ (8月7日 23時) (レス) @page20 id: 1a0bf65f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名希望:我妻さん | 作成日時：2023年8月2日 19時
