【合宿編】お話17 散歩 ページ17
ーーー「…で、鈴木は何やってたんだ？」
「私？私はここで今から何をしようか考えてたところよ。…って言っても、何もすることがなくて困ってるんだけれどね」
少し間を開けて、霧野くんが聞いてくるので素直に返答する。それに満足したのかしていないのか、彼はふーんとだけ言って何かを考え始める。
ふと、この二人がなぜ一緒にいるかが気になった。先程も思ったのだが、この二人が一緒なのは珍しい。というか、今まで一緒にいたのを見たことがないから、二人の接点が分からないのだ。まあ、分からなくて当然だと思うが。
「あの、貴志部さん」
「ん？何？」
二人が一緒にいる理由を、当たり障りのないように聞いてみよう、と、考え込んでいる霧野くんの横に立っている貴志部さんに声をかける。少しだけぼーっとしていた彼は、私に話しかけられると顔をこちらに向けてきた。
「えと…霧野くんとどうして二人で？珍しいですよね、霧野くんとなんて」
「んん…確かにそうかもね。えーとね、実は俺たちも、さっきまで何もすることなくて一人でだったんだよね。そこで一人で悩んでいるより二人でいた方がいいってことになって、一緒にいるんだよ」
聞けば、彼ははにかみながら答えてくれる。あぁ、そういうことかと心の中で納得する。
「で、二人で悩んでいる時に私を見つけた、と」
「そういうこと」
優しい笑顔を向けてくれながら頷く貴志部さん。その隣ではまだ悩んでいる霧野くん…と、思っていたら急に「やること一応思い付いたぜ」と言ってくる。
「お、何やるの？」
「えっとな…まあ思い付いたのって言っても、散歩なんだけどな」
「…散、歩…？」
「そ、散歩」
散歩という返答に、思わず聞き返してしまう。別に嫌ではないのだが、あまりにも予想外で少し拍子抜けだった。
「散歩ってよくないか？最近出来てないし」
「…うん、まあ嫌じゃないから別にいいわよ」
「俺もそれでいいなー。のんびり歩きたい」
私と貴志部さんが賛成するのを見て、霧野くんは早速といった感じで歩き始める。貴志部くんもそれに続くので、私も立ち上がって二人を追いかける。
追い付いて貴志部さんの隣に並んで、他愛もないことを話ながら玄関まで歩いていった。
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オールド(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2018年10月1日 22時) (
レス) id: 3d85a877e5 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - 更新ファイトです！！ (2017年7月6日 20時) (レス) id: 07724fe921 (このIDを非表示/違反報告)
創造主@ヘタリア10周年おめでとう(プロフ) - ゆゆなさん» コメントありがとうございます〜。受験無事に終わって一安心してますw 更新お待たせしてしまって申し訳ないです。頑張りますねぇ(o^∀^o) (2017年6月27日 19時) (レス) id: 34f3a79f84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆな(プロフ) - お久しぶりです！受験お疲れ様です！更新待ってました！これからも頑張って下さい！ (2017年6月21日 22時) (レス) id: 4e6304c072 (このIDを非表示/違反報告)
創造主@復活 - あ、あとひとつ…。作者はこの度ツイッターなるものを始めました…。どうぞ気になる方は私の作品欄にお立ち寄り(？)を…。明日中には名前とIDをあげておきます(多分) (2017年5月14日 3時) (レス) id: e9f0406932 (このIDを非表示/違反報告)
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