【合宿編】お話12 貴志部大河 ページ12
ずっと、彼女の事が気になっていた。
綺麗な黒髪。その奥にある、澄んだ瞳。冷たく聞こえるも、確かに温もりを感じる声。
ーーーあぁそうだ。自分はあの時から。
彼女の事が、好きだったんだ。
*
「貴志部ー、ちょっといいー？」
「はい、何ですか？」
ーーー他校との合同合宿が始まって数時間。目的地である島ーーー通称ゴッドエデンにある施設内に、俺---貴志部大河---が所属している木戸川清修中サッカー部たちはいた。
キャプテンである自分が、部員たちに練習の内容を説明していると監督である、亜風炉照美監督に呼ばれる。部員たちに少し待つように言って、監督の方へと走っていく。
「何ですか、監督」
「はい、これ」
「…？何ですか？これ」
いつも通りに微笑んでいる監督から手渡されたのは、分厚い紙束。紙には細かい文字と何かの表。何かの資料だと思うが、何のための資料か分からなかったので監督に聞く。
「今回の合宿の日程を詳しく書いてあるものだよ。部員全員分あるから、後で皆に分けておいて」
「日程、ですか。分かりました」
質問に監督は丁寧に答えてくれる。心の中で、練習が終わったら皆に渡そうと思いながら了解する。と、監督が「ああそうだ」と言う。
「夕食後、各チームのキャプテンは集まりがあるから、そのまま食堂に残っておいてね」
キャプテンが集まる。多分、練習の時の様子、それから”キャプテン”という立場から見た、部員たちの練習の様子などを報告したりするのだろう。…正直言うと、面倒だった。
…いやいや、そう思ってはキャプテンとして失格だろう。しっかりしろ、自分。
一瞬面倒だと思ってしまった自分を、自分自身で叱咤する。…そうでもしないと、怠けてしまいそうだからだ。
「分かりました」
考えながら、監督に返事をする。その返事を聞いた監督は、「用はそれだけ。練習に戻ってもいいよ」とだけ言って、雷門中の監督、円堂守さんの方へと歩いていった。
「…ふぅ。さて、早く置いてこよ」
息を吐き、持っている紙束を見ながらぽつりと言う。後ろから、部員たちが練習をしている声が聞こえてきた。
早く自分も練習に戻らなければ。そう思って、自分たちが使っているロッカールームへ資料を置きに走った。
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オールド(プロフ) - 更新頑張って下さい！ (2018年10月1日 22時) (
レス) id: 3d85a877e5 (このIDを非表示/違反報告)
ももも - 更新ファイトです！！ (2017年7月6日 20時) (レス) id: 07724fe921 (このIDを非表示/違反報告)
創造主@ヘタリア10周年おめでとう(プロフ) - ゆゆなさん» コメントありがとうございます〜。受験無事に終わって一安心してますw 更新お待たせしてしまって申し訳ないです。頑張りますねぇ(o^∀^o) (2017年6月27日 19時) (レス) id: 34f3a79f84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆな(プロフ) - お久しぶりです！受験お疲れ様です！更新待ってました！これからも頑張って下さい！ (2017年6月21日 22時) (レス) id: 4e6304c072 (このIDを非表示/違反報告)
創造主@復活 - あ、あとひとつ…。作者はこの度ツイッターなるものを始めました…。どうぞ気になる方は私の作品欄にお立ち寄り(？)を…。明日中には名前とIDをあげておきます(多分) (2017年5月14日 3時) (レス) id: e9f0406932 (このIDを非表示/違反報告)
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