不安 ページ8
石川side
美味しそうに食べるAちゃんは相変わらず死ぬほど可愛くて。
藍と有志に写真を撮ることは嫌々許可したけど、
さすがにインスタに載せるのは許可しなかった。
というか拒絶した。
たくさん食べてAちゃんは満足なよう。
結構食べてるのにスタイルいいって…シンプルになんでか気になる…
隠れたところでジムとか？いや、オフの日でも割と一緒にいたし…
食事制限…？違うな、結構一緒に食べてるけどそんな様子ない…
そんなことを考えていると誰かの携帯が鳴った。
西田｢ん〜？あ、俺ちゃう｣
藍｢俺もちゃいますね〜｣
石川｢俺でもない…ってことは、｣
『私です、笑…電話出ても大丈夫ですか？』
「「「どうぞ〜」」」
誰からの電話だろうか。名前見えなかった〜、気になる。
いや、ダメだこんなこと考えたら。束縛激しいのは嫌われる。
甲斐くんとかタツとかと話してるAちゃんを見ると少し嫉妬する。
だから藍に相談したら
「束縛激しいと嫌われるらしいっすよ〜？」
って言われた。嫌われるのだけは勘弁。ほんとに。
『今？今は祐希さん達とフランスのスイーツいっぱい食べてたよ〜』
「そうなんだ、よかったね。Aの1つの願望叶ったじゃん」
悪いとは思ってるけどちょっと盗み聞きした。……相手の声結構低くない？
あれ？男？
「ネーションズリーグ終わったら、会える？」
『3週目終わったら少しオフあるから、そこならいけると思う！』
タメ口…会う予定…低い声……不安でしかないんだけど。
いや違う、Aちゃんはそんな事しない。
…っていうかこんな堂々と浮気するやつはいないでしょ。大丈夫。
藍｢祐希さん手プルプルっすよ｣
西田｢冷や汗かいてる｣
石川｢平気平気、全然平気。｣
多分2人は察してる。
「あ、祐希達といるんだっけ？そんな長話もよくないよね。」
え？俺の知り合い？しかも名前呼びってことは仲良い感じ？
えぇ…？誰だ…
「時差とか気にせず、キツくなったらまた電話かけろよ。」
『うん、ありがとう！』
あの抱え込むAちゃんがそんな気軽に相談できるような相手？
太志くらいしか思いつかないけど、ネーションズリーグ中会えないってことは
フランスいないってことだし…
あぁぁ誰だ…終わったら藍と有志が聞いてくれないかな…
そんなことをずーっと考えていると、そろそろ電話が終わるらしい。
『じゃあまたね！マサくん！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 643人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すずきもち | 作成日時：2023年10月29日 3時
