マネージャーになってよかった (ページ18)

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石川｢……俺に嘘が通ると思ってるの？｣

なんでもお見通しなこの人は私のほっぺをむにっと掴んでくる。

『……引かれるかと思いまして…』

石川｢Aは何やっても可愛いんだからさ…そんな心配しないでよ…｣

そう言ってほっぺを掴んでた手をまた頭に戻す。

何度も何度も優しく撫でてくれる大きな手が大好き。

石川｢ってか…汗かいてるのにずっと着られてるの恥ずかしいって笑｣

『いい匂いだよ？』

石川｢そう言われてもね…？｣

祐希は少し恥ずかしい、という仕草を見せた。

『祐希は、一緒に寝たいって言ったら怒る人？』

石川｢……怒らない人。可愛すぎて悶えるかな。｣

目を見開いてびっくりしたあと、そう言った。

『…こいっ！！』

座ってる祐希の手を一気に引っ張ると

''えっ、ちょ！？''

と言いながら倒れた。

石川｢急にはびっくりするでしょー｣

『ごめんなさーい』

全く謝る気はなかった。

祐希は仕方ないな、みたいな顔をしてゆっくり布団に入ってきた。

そしたら次は私がびっくりさせられる番だった。

祐希との距離が近くなったかと思えば、腰に手を回されてた。

石川｢顔赤くなった笑｣

『急にやるのは心臓に悪い！』

石川｢さっき自分がやったの忘れたの？｣

たしかに…私もやった。

でもイケメンがイケメンなことするのは違う…！

石川｢はい、お昼までねんねしなさい。｣

『ねんねします…』

本当は''ねんね''可愛いなぁって思ってたけど、言ったら多分怒るから。

そしてその4時間後に起きると、目の前に祐希の顔があってちょっとびっくりした…っていう場面に戻る。

祐希の寝顔って可愛いんだな…

私の中で寝顔は２つのタイプに分かれると思ってて、

1爽やか系
2カワイイ系

太志兄と祐希はカワイイ系。小川くんと甲斐くんは実は爽やか系。

…いや！爽やか系の2人は休憩中に寝てるの見て毛布かけてあげただけだから！！

まあ、そんなのは置いといて…祐希がカワイイ系なのはなんだか意外だった。

でもたしかに、よく見たら可愛い顔タイプだよね。

そんなことを思っていると祐希はゆっくりと目を開けた。

石川｢…何変なこと考えてんの｣

『えっ？声出てた？』

石川｢出てないけど、顔が言ってる。｣

『えぇーー！？』

結構恥ずかしかった。

石川｢……Aの寝顔可愛かったなぁ〜｣

…そっか、4時間前は祐希が見る側だったのか…。

はずかし！！！