マネージャーになってよかった (ページ13)

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石川｢マサさんのもあるんだ？｣

『あっ、うん！マサくんのも、慶帆くんのも…他の皆さんの分も、日本に置いてあるよ！

マサくんのはまだ書き終わってないから持ってこようと思って…！』

石川｢俺のもうすぐで3冊目いきそうじゃん笑｣

『いっぱい書けて楽しいよ！』

石川｢そう？ならよかった笑｣

そんな嬉しそうに言われたらこっちまで嬉しくなる。

『あっ、それで…今回の話し合いでは私じゃなくて祐希に指揮をとってほしくて…』

石川｢えっ、俺？｣

まじか…。
隣に座ってるAから、嫌だった…？って上目遣いで言われたら断れないって！

石川｢がん、ばるね…｣

『私も一緒にやりたいんだけど…ブラン監督に呼び出されてまして…』

石川｢そうなんだ…一緒にやりたかったなぁ〜…｣

『一緒にやりたくなるからやめてください』

なんて言ってペシって俺のおでこ軽くでこぴんするから仕返ししてやろうと思って

石川｢こら、先輩になにしてんだ？しかも敬語使った｣

『わ、！？ごめんなさいごめんなさい！』

立って逃げようとするAを思いっきり捕まえて
俺の膝の間に座らせて抱きしめさせてもらいました。

もう逃げれません。

関田｢ただのイチャイチャじゃん？｣

ってツッコミが隣から飛んできたけど無視無視。

『ブラン監督が〜！！』

バタバタするAをさらに引き寄せて動けなくしてやった。

『せめて！ブラン監督に連絡だけ入れさせて？』

まあ、それならよかろう。

イタリア語で文章をスラスラ打っていく彼女に更に惚れた。
ギャップだよなぁ…。

しかもその文読んでみたら

''祐希に捕まってしまったので明日お話することはできますか？''

って。かわいい。

ただ、明日ブラン監督に怒られないか少し不安だけどね。

石川｢じゃあ話し合い始めようか｣

『はーい！』

皆で次のネーションズリーグで気をつけるべきこと、作戦、積極的にやるべきことを話し合った。

ノートに書いてある改善点も活用しつつ、かなり良い話し合いが出来た。

『皆さん、いきいきしてたね！』

石川｢Aのノートに色々書いてあったからね。スムーズに進んだよ｣

『…高校生の時もああやって頑張ってたの！』

少し顔が曇った気がしたけど、なぜか今はそのことに触れちゃダメだと思った。

石川｢頑張り屋さんだね。｣

そう言って頭を撫でた。

Aはこれが大好きみたいで、

とても綺麗な笑顔を見してくれた。