だるい Ｎｏ．５１ ページ3
「ルールは簡単！
この袋一杯に好きな野菜を詰めるだけだ！
ただし、袋が破けないようにだけは注意しろな！」
『わかりました。』
「よし、行くぜ？嬢ちゃんの本気を見せてみろ！
よーい･･･スタァァァァトォォォォ！！！」
ドン、と開始の合図を鳴らすOYASAIの店長さん。
初対面でもわかるぐらい物凄く元気でノリのいい人である。
詰め放題の開催時間は決まっておらず、
チャレンジャーが現れたら開催する仕組みなので、参加者は私一人であるのに、この店長のノリだ。
何かの大会の決勝戦の様な雰囲気を醸し出してしまっている。一人なのに。
一体何と戦っているんだ、私は。
まぁいい。
今は取り敢えず目の前の野菜を詰める事だけに集中しよう。
今回のメインである人参と玉ねぎは確実に詰めるとして･･･
そしてこのお店、今までこれ程大きいものを見た事が無いくらい、袋の大きさが大きい。
赤字にならないか心配だ。
つまり、人参と玉ねぎだけでは詰め足りないのである。どうしよう。
船員達の好みをよく把握していないので、
何を持っていけば喜んでくれるのかよくわからないが、無難にきゅうりやトマト、トウモロコシ等でいいだろうか？
･･･考えていてもわからない。
余ったら私が美味しく頂こうじゃないか。
✲
「･･･いやァ、嬢ちゃんスゲェな！
俺はそんなに無駄無く綺麗に詰められる奴、初めて見たぜ！！」
俺は感動した･･･！と目を輝かせている。
「嬢ちゃんこそ、野菜詰め界の女神だ！！」
店長がそう言うと、いつの間にか周りに出来ていたギャラリーから拍手が沸きあがる。
えええええ･･･この島、
野菜詰めの聖地か何かなのだろうか。衝撃。
『あ、ありがとうございます。
あと追加で、福神漬けとレモン汁もあったら買いたいんですけど･･･』
「おう！あるぜ！
うちは基本、何でも揃うんだ！」
心の中で密かに、いや、盛大に両手でガッツポーズをする。よし、一箇所で揃った。
まだ時間はたっぷりあるので、聞き込みに専念しよう。
このギャラリーを有効に使わない手は無いよね。
『皆さん、少しお聞きしたい事が。
ハートの海賊団について何か知っている事はありませんか？』
･
〜MEMO〜
･詰めた野菜の数は４０個弱。
･よく近所の詰め放題大会に参加していたので、割と得意。
･福神漬けは業務用で量が多かった
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←だるい Ｎｏ．５０
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チィー(プロフ) - きなこさん» コメント、ありがとうございます！そう思って頂けてとても嬉しいです！更新速度を上げられるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2019年6月13日 2時) (
レス) id: 9467238afb (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - とても面白いです (2019年6月8日 9時) (レス) id: a153b8c00a (このIDを非表示/違反報告)
チィー(プロフ) - かなとさん» 大変申し訳ありません。私の確認不足でした。ご指摘ありがとうございます！ (2019年3月12日 15時) (レス) id: 277d8dfab5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月12日 5時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Butter | 作成日時：2019年3月12日 0時
