【H×H】盗賊の子は盗賊 ２

Ｎｏ．６７ 周りをよく見て ページ20

｢素晴らしいね。２００階に行きなさい。｣


あれから１週間。
少しでも早く２００階にたどり着きたく、すべての試合を手刀一発で終わらせていたら(相手が弱すぎるせいもあるが)すんなりと２００階へ。


すんなりと言っても１００階を超えたあたりから進みが悪くなったが、師匠曰く、１週間はかなり早い方らしい。


でも、私で１週間だから師匠とか蜘蛛のみんなとかはもっと早くたどり着けるのだろう。気になる。



｢ところでA。君以外に３人子供が此処居るのは知っているかい？｣


２００階に向かう途中のエレベーターの中で師匠から。


そう言えば、初戦の時に観客席に居た人達が言っていた。私の他にも、大人顔負けの実力を持つ子供が３人居ると。


考えてみると一度もその子達に会えてないな･･･


『うん、知ってるよ。一度会ってみたいと思っていたんだけれど、まだ会えてないんだよね。』


｢その子供を見たこともないのかい？
結構モニターで試合風景が紹介されていたりしたけど。｣


『自分の試合以外は師匠と一緒に居るか、部屋で読書をしていたからな･･･モニターとか全然見てなかったし。』


｢君はもっと周りを見た方がいいよ。｣


それはお父さんにも言われた事がある。直さなくてはと思ってはいるけどなかなか直らないんだよ･･･


｢因みに３人のうち２人は君も知っている人さ。｣


･･･え、私も知っている人？

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