【H×H】暇なのでクロロさんに話しかけてみようと思う。

【もしもの世界のお話】Ｎｏ．３ ページ29

＿＿とある富豪の屋敷の地下にて





『ねねねねね！お兄さん、お兄さん！！
見ない顔だね！ちょっとこの檻の鍵開けてくれない！？』



「何だお前は」



『何だって言われても･･･てか、私の事知らないって事はうちの使用人じゃないの？
＿＿ﾊｯ、まさか侵入者とか！？何それ、カッコよすぎか！！』



「その通りだが、少し静かにしろ」



『侵入者かぁ〜！！
え、え、今日はうちに何かを盗みに来たの！？』



「話を聞け。侵入者と言うか盗賊だ。
ここには、とても美しく価値の高い壺があると言う情報を入手してな。

･･･何故檻の中に居るのかは知らないが、お前はこの家の者なんだろう？何処にあるのか教えてもらおうか」



『ほほう！！あの壺を盗みにね！！
うーん、教えてあげたいのは山々なんだけど･･･



「この場所に辿り着いたのも偶然だ。
そうだな、場所を教えてくれたら出してやろう」



『本当に！？本当に！？
教えたらここから出してくれるの！？
･･･え、ちょっともう、全力で教えるよ！！』



「普通で良い」



『じゃあ、言うね！！
いやー実はさ、１か月前にあの壺、私が割っちゃってさ！！』



「･･･何？」



『いやね、悪気は全く無かったんだよ！？
たまたま部屋の中でエンドレス反復横跳びしてたら、たまたま壺にクラッシュしちゃってさ！』



「それで、その割れた壺はどうした？」



『バレたら殺されると思って、餅米でくっつけて直そうとしたんだけど、直らなくって！
･･･結局お父様にバレ、物凄く怒られ、今に至るって訳！！』



「ほう･･･もう壺は無いと？」



『そういう事！！
･･･って、何その目！ならばもう、ここに用はない的な！？』



「よく分かったな」



『え、待って。教えたら檻開けてくれるんじゃ無かったの！？私、教えたよ！？

あっ、お願いだから行かないでぇぇぇ！！
もうこの際私を仲間に入れて！？この家での生活には飽き飽きしてたしさ！！』



「叫ぶな。
仲間、か。良いだろう、お前をそこから出してやる･･･とは言っても最初は人質スタートだがな」



『ふっふっふ！
ここから出されさえすれば、こっちのもんよ！！
紛うことなき仲間になってやる！！』



「ああ、なってみろ」







･






「あ、団長。
壺見つかった･･･って、誰その女の子」



「人質だ」



『仲間ね！！』








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宝を盗みに入った先で、
Aさんと出会う世界のお話。

最後のはシャルさんです。

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