一ノ瀬家の日常２

おかしい ページ1

涼太side




なんか最近、Aの様子がおかしい。









亜「ねぇ、Aってば」




『…え？』




亜「テレビ見てないなら変えていい？」




『あっ、うん』




亜「お兄ちゃん無視されてんのかと思ったじゃん」




玲「実際無視してたんじゃねーの笑」




亜「んなわけねーじゃん！笑」








ほら、今日もぼーっとしてる。




最近口数も減って、

休日に外出することも少なくなった。








でも、








『この俳優さんかっこいいよね！』




亜「いや、絶対俺の方がかっこいいよ！」




『お兄ちゃんきもい笑』








普通に兄ちゃん達と笑いあってて、

何でもなかったのかな〜なんて思ったり。








涼「A、明日は学校行けそう？」




玲「そういえば今日頭痛で休んだんだっけ？」




『あー…さっき薬飲んだから今は痛くない』








また元気を無くすA。




最近ずっと学校をちょこちょこ休んでる。







亜「明日は？行けるの？」




涼「いい加減行かないと、進級できないよ？」




『…いかない、進級なんか出来なくていい

そのままお兄ちゃん達と一緒に働くもん』




涼「甘えんなよ、ちゃんと学校行け」








亜嵐兄ちゃんと玲於がビックリした顔でいっせいに俺の方を見る。









『…お兄ちゃん達にはわかんないよ』







声を震わせてAはリビングから出て行った。








亜「ちょっ、涼太どうしたの！？」




玲「いつもAには甘いのに！」




涼「いつもいつも甘やかしてたらダメだろ」




亜「そうだけど、ちょっと言い過ぎじゃぁ…」









これくらいしないと、

Aは言いたいことも言ってくれない。

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