予感的中 ページ8
『(ヒソカ…)』
私は彼から貰った薔薇を見つめて、しばらくその場に突っ立っていた。
本当に不思議な人だったな…。
でも何ででしょう、あくまで勘ですけど、彼とはあまり関わってはいけない気がする…。
『いけない、とにかく今は試験について考えないと。』
プレートを貰ってからだいぶ時間が経ちましたけど、そろそろでしょうか？
人数はざっと見て４００人くらい集まりましたかね。
ふと、最初に入ってきたエレベーター付近に目線を送る。
あ、トンパさんだ。
新しく来た人達と何やら話をしている。
黒髪ツンツン頭の男の子
金髪猫目の少年
サングラス、スーツ姿のオジｓ…いや、よく見たらまだ若いですね。
あの男の子、キルアと同い年位ですかね。
ギャアアアアアアアアアアアアッ！！！！！！
狭い地下空間に悲鳴がこだまする。
反射的に声をした方を見ると、大柄な男性の腕がたちまち赤い花となり消えてゆく。
その隣には”彼”がいた。
ヒ「あ〜ら不思議、腕が花びらとなって消えちゃった♠」
『なっ！！？』
どうやらあの男性はヒソカにぶつかり、彼に目をつけられてしまったらしい。
…今ならまだ間に合う！
『(早く手当てしないと！)』
周りの人たちがヒソカに気を取られている隙に、素早く男の人を通路の隅へと運ぶ。
男「あ、ああああう、うううで、俺の腕がああああ！！！！」
『落ち着いて、暴れないでください！今治療してあげますから。』
”他人用”を消費することになるけど、仕方ない。
『＿＿
私は桃色のベールを具現化し、男の人の腕周りに優しく巻いた。
男「な、なんだ！？……へ？い痛く、ない…。」
『一日もすれば腕は完全に元通りになります。』
男「ほ、本当か…？」
『勿論、なので残念ですが今年の試験は諦めた方がいいですよ？』
男「そうか…たす、かった……ありが、とう＿＿＿」
＿＿男性はそのまま気を失ってしまった。
ほっ、としたのもつかの間、すぐに私の中に怒りの感情が沸々と湧き出てきた。
さっきの勘の意味がようやく分かった気がした。
『どうやら、貴方は私が最も嫌いなタイプの人間みたいですね。ヒソカ』
つくづく運がないと思う自分だった。
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ルナっと(プロフ) - (名前)みやさん» 感想ありがとうございますm(__)m本日からまた復帰になりましたので、どうぞよろしくお願い致します! (2021年7月6日 22時) (
レス) id: 9f59c03832 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)みや(プロフ) - とてもとても面白かったです！ (2020年1月20日 14時) (レス) id: 327b0926c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナっと | 作成日時：2019年6月11日 23時
