幸運な君 ページ42
『幼い時の記憶はそんなに覚えていないんですけど
クロロと一緒にいた時のことはよく覚えているんです。
彼は私にとって、兄のような存在でしたから…
よく二人で外の世界の話をしていました。
旅に出て、色んな場所をみて回りたいと…
でも………。』
ヒ「でも？」
『……………私、こう見えても子供の頃は”怖いものなし”な性格だったんです
好奇心旺盛だった私は、彼の反対を無視して勝手に一人で街を飛び出したんです…。
誘惑に、負けたんです。』
ヒ「…………。」
『当たり前ですけど、外の世界は私が思っている以上に恐ろしいところでした。
当時、流星街の近くの村、町もあまり治安が良くなかったですから
中には私の様な孤児を捕まえ、売ろうとする輩も何人もいました
……で、結局私もそういう奴らに掴まりかけたんですけどね。』
ヒ「…”かけた”ってことは、誰かが助けてくれたのかい？」
『ええ、それが今の私の両親だったんです。
丁度二人は仕事の関係で、近くの町まで赴いていたみたいで…
商人に掴まりそうになった私を、父さまが助けてくれたんです。
そのまま二人は自分たちの家まで連れて行ってくれて、私をもてなしてくれて………
最初は何故こんなに親切にしてくれるのか、分からなかったんですけど、
事情を話していくうちに二人は私に＿＿
「大変だったね」
「もう怖くないよ」
「いっぱい頑張ったね」
そう声をかけてくれて、安心して思わず私、泣いてしまったんです。
そして、
「＿＿もし君が嫌じゃなければ、うちの子にならないかい？」
「＿＿すぐには難しいと思うが、君のお兄さんも一緒にここで暮らせる、どうだい？」
一瞬悩みましたが、もしここで暮らせれば、今度こそ夢が実現できるかもしれない
そう思って、その家の養女になることを決めたんです。
ですが流星街出身の私は存在そのものが、いないものとされていて、手続きに時間がかかってしまって…
その時に現在のハンター協会の会長にお世話になったんです。』
＿＿周りの人たちが親切だったおかげで、今の私がいる
両親や会長には感謝してもしきれない
ヒ「…そーゆうことか♦」
『え？』
ヒ「前にクロロが君を探しているって話をしたよね？」
『ええ、そう言ってましたね。』
ヒ「クロロも君と似たような話をしていてね、実の妹のようにかわいがっていた子が、ある日突然いなくなってしまったって♦」
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ルナっと(プロフ) - (名前)みやさん» 感想ありがとうございますm(__)m本日からまた復帰になりましたので、どうぞよろしくお願い致します! (2021年7月6日 22時) (
レス) id: 9f59c03832 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)みや(プロフ) - とてもとても面白かったです！ (2020年1月20日 14時) (レス) id: 327b0926c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナっと | 作成日時：2019年6月11日 23時
