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「すげ、めっちゃ人おるやん、、、」
講義も終わりライブの時間になってホールへと行くとそこには既に沢山の女の子のファンたちて溢れかえっていた。中には3人の団扇を持ってる人やバントのタオルを持っている人もいた。どうにかして真ん中まで行ってそのまま待っていると急に暗転するホール。そのまま割の子達が騒ぎ出したと思えばパッと照明が着く。そこで見た光景はこれから鮮明に思い出すと思う。
「……｡かっこいいい」
目の前にはセンターでベースを片手にスタンドマイクを握る流星。その横にドラムの神ちゃん。そしてギターをもつしげ。その3人はさっき会った人とは思えないくらい輝いていた。だけど、真ん中にいる流星はもっと輝いていて俺の目には流星の周りがキラキラしているように移った。まるで、流星に恋をしているかのように。
「…ベースもやるとか聞いてないし…」
ボーカルやってるとしか聞いてなかったのにまさかのベースもやっていて驚きを隠せなかった。いつの間にかライブは始まっていて曲も流れて俺は周りに合わせて手拍子をする。
”消えちまえ。それを重ねて夢見てるばっかの僕がいたんだよ”
流星の歌声は綺麗で美しくて、その姿は今までに見た事ないくらい世界で1番かっこよかった。思わず見惚れていたらパチッと流星と目が合う。流星は俺が来ると思っていなかったのか、一瞬目を見開いた。だけど次の瞬間、流星は俺に向かって指差しをしたのだ。その瞬間、俺の胸が張り裂けたような気がした。
「……どんなけかっこいいねん、ばーか」
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作者名：夏空
| 作成日時：2023年7月9日 20時
