君が歌い、僕が描く。 (ページ7)

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「……当日になってもうたやんけ……」

あれから2日ほど経ち、流星のライブ当日になってしまった。2日間の間流星とは関わることがなかった。やって連絡先も持ってなくて学校でもすれ違ったりすることは無かったから。ふと流星から貰った紙切れを握りしめていた右手に目を向ける。どうやら、第1音楽ホールで昼過ぎからライブが始まるらしい。とりあえず行ってみよう。そう思った時やった。

「あれ！？あの時の子やない！？」

「あ、ほんまや」

「え」

突然前から俺を指さして大声で叫ぶ人物が。え、誰やとか思ったけどその顔はあの時カフェで見た流星のバンドの仲間の人たちやった。中でも流星としげと呼ばれる人物を仲介していた人が、俺を見つけたと思えば全速力でこちらにやってきた。なになになになになになに！？怖い怖い怖い怖いと思えばその人は俺の目の前まで来るとものすごい勢いで頭を下げた。

「うちの流星がパソコンを壊してしまってほんっっっっっっとうにごめんなさいっっ！！！」

「ちょ、神ちゃん。勢い強すぎてびっくりしてるやんか」

「え？あ、ぜんぜん！」

「いや、もうなんていったらいいのか…」

「パソコン大丈夫やった？」

「もう昨日修理出して…、治ったんで大丈夫です！」

「ほんまに！？……よかった…修理代は流星に払わせますんで……！！」

「あ、そのつもりです……流星のバンドのお仲間さんたちですよね…？」

「え！？あ、うんそう！なんで分かったん！？！？」

「流星から聞いたんで……」

そう言えば目の前の金髪で俺より背が低くて可愛らしい人物の人は”え！？流星！？仲良いん！？流星と！？”と騒ぎ始めたもんで、黒髪のしげと呼ばれる人物と彼を落ち着かせて経緯を話せば彼は納得いったようだ。横にいたしげと言う人も”迷惑かけてほんまにごめんっ”と謝られたが俺にはこの前流星から見してもらった熊の絵の印象が強すぎて、こんな爽やかな人があんな可愛らしい熊の絵を書くんやとしか思わなかった。

「で！？フライヤー作ってくれんの！？」

「ちょっと、神ちゃん！気が早いで。この人にもこの人なりの事情とかあるやろ？」

「え〜、そうやけど…、」

「…あっ、流星から今日のライブ見て決めてって言われてて…」

「なるほどな。じゃあ時間合ったら見に来てや」

「あ、はい、、時間があれば」

それにしてもこの2人、さっきからめっちゃ距離近いやん。
付き合ってるんかな。そんな訳無いか

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