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「普通に考えてな、バイト中もその流星って人の事考えてるくらいやで？」
「え、うん？」
「バイト中なんかに、なんとも思ってない人のこと気にならんやろ」
「……うん、確かに」
”これやから、のんさんは……”なんて言いながら大吾は頭を抱えた。え、俺って流星のこと好きなん？
「でも、まだ流星のことちゃんと知らんからなぁ」
「会いに行きなさいな」
「え、いや、え！？」
「大学も一緒なんやろ？」
「おん、学科は違うけど。」
「なら、ふつうに会いに行ったらええやん」
流星に会いにいくかぁ…。でも何か特に用もないのに会いに行って目の前で流星のこと見たら何も話されへん気がしてきた。うん、なんか口実があったらいいねんけどなぁ。
「いや、でも口実が無いやん」
「…うーーん、、…あっ！！」
「えぇ、なに！？」
急に何かをひらめいたように大吾が大きな声を出すから俺は思わず肩がびくついた。当の本人はニヤニヤしてるけど。
「水族館のチケット2枚余ってんねん！！」
「え、いや、なんで！？」
「いや、おおにっちゃんと行く約束やってんけど、おおにっちゃんがダンスの大会が入ってもうたらしくて行かれへんくなったんよ」
「…それを、俺が？…流星と…？」
「うん、そう。このチケットをのんさんがその流星って人と。」
大吾はそう言いながら満面の笑みで俺の肩を抱いてきた。…流星と二人で水族館…。
「いや、まず誘えるかな…」
「え、そっから！？！？」
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続く (更新停止中)
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作者名：夏空
| 作成日時：2023年7月9日 20時
