すいかとみかんとママレード(黒×橙) (ページ31)

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初めて仲良くなったのはAやけど、Aは好きな人やから、実質の初めての友達、親友って呼んでもいいかな、はめめ。

めめのことも、Aのことも、どっちも大好きやしどっちも大事。

3人で過ごす毎日はホンマに楽しくて、こんなに幸せでいいんかなって思ったほどやった。

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でも、あの日。

めめの想いを知ったあの日。

幸せやと思ってたんは俺だけやったんや。

めめに対して、何でっていう気持ちが一番やったけど、どこか納得した自分もおって。

Aみたいなあんな素敵な子がずっと隣におって、逆に今まで何もなかったのが不思議かって思った。

あれから2人と距離を取って、どうしたらいいか考え続けて、
俺はAじゃなくてめめとの友情を選んだ。

もう、友達がおらん時のあんな思いはしたくない。

もう独りになりたくない。

好きな人や恋人がおらんくても、友達がいたら人生は充実する。

それに、

めめは今まで、どれだけ苦しい思いをしてきたんやろう。

誰にも相談できず、複雑な気持ちを抱えながら平気なふりさせてたんやと思うと、申し訳なさでいっぱいになった。

めめ、

俺が身を引けば、もう傷つかずに済む？