検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:41,627 hit

15 ページ16

翌日。
いつも通りAと家を出て、何気ない会話をしながら学校へ向かう。



だけど今日からは違う。





「康二ー」
「お待たせ。おはようA、めめ」
「おはよう」
「おはよ」





朝からご機嫌の康二。



そりゃそうか。
恋が実ったらこうなるよな。







「そういえば、蓮が康二のことは前から友達だと思ってるって言ってたよ」
「マジで!?ありがとうめめ!」
「うん言ったのは本当だけど、A、それ俺いる前で言う?」
「ダメだった?」
「めめ照れ屋なんやなー」
「2人して弄るなって」





3人で笑いだす。







想像とは違って、2人の俺への態度は全く変わらなかった。
Aと康二、互いへの態度も特に変わらない。





幼馴染との日常に親友が加わった。
たったそれだけのことだと思っていた。







そんなある日、Aから来た一件の通知。
テスト期間のことだった。









"放課後康二と勉強するから先帰っといて"







こんな連絡はもちろん初めてだった。


ただこの時は、そういやもうそんな時期かと、かなり前に勉強に見切りをつけた俺は呑気に思っていただけで。
でもテストは頑張らなきゃと思い、背伸びして放課後図書室へ入った時、







「ここにこの公式使うってこと?」
「うん。そしたら答え出るよ」
「ホンマや」





Aと康二が一緒に勉強していた。







仲良さげな姿、いつもより近い距離。

問題が解けたのだろうか喜ぶ康二に、優しく笑うA。









仲いいんだな。





当たり前か。









結局俺は図書室を後にして一人帰った。









2人に声を掛けなかった。







いや、掛けれなかった。

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (121 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 目黒蓮 , 向井康二
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キキララ | 作成日時:2021年9月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。