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(Ren side)
「え！？康二と！？」
「声大きいってば」
Aの言葉に思わず大声が出た。
康二と、付き合うことになったらしい。
「そっか...。おめでとう」
「本当に思ってる？」
Aが笑う。
「思ってるよ。ただびっくりして」
「だろうね」
Aから恋愛に関する話は今まで全くといっていいほど聞いてこなかったからただただ驚いてるけど、
「康二ってめっちゃいいやつだよな」
「蓮もそう思う？」
「うん、見るからに。今日もクラスの子じゃなくて俺のこと応援してるところとか」
「あれは笑った。
それでさ、」
「ん？」
「康二が、これからは私と蓮と3人で一緒に登下校したいって」
「...逆に、俺いていいの？」
デジャブのような雰囲気を感じなくもない。
一方のAは、
「はは、中１の時のこと気にしてるの？」
「...え？」
「顔に出てたよ。
でも、3人でって康二が言ってきたから。康二、蓮のことも大好きだし。友達になれそうって言ってたよ」
「俺はもう友達だと思ってるけど」
「蓮がそう言ってたって言っておくね、絶対喜びそう」
「想像できるな」
康二のことを考えているAには笑顔が溢れていて、Aも前から康二が好きだったんだなと思った。
「だから蓮もいいんだよ。私に彼氏できたら彼女作るんでしょ？」
「微妙にニュアンス違うって。少なくともそれまではいらないって言ったんだよ」
「意味一緒じゃん」
「ちょっと違くない？」
「そう？
でもいつかダブルデートとかできたらいいね」
「話早いって」
口ではそう言ったけど、Aが幸せそうでそれが何より嬉しかったし、そうさせてくれた康二に感謝してた。
してたのに。
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作者名：キキララ
| 作成日時：2021年9月19日 23時
