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(Shota side)
確証があったわけじゃなかった。
勢いで告白するつもりももっとなかった。
ましてやその告白の前に、Aさんにあんなことしようなんて1ミリも思っていなかった。
「渡辺くん…ごめん」
その言葉がいつまで経っても離れない。
可能性を持たせずはっきり断られたことが、
その分俺に未練を残してるみたいで。
ふっかも手伝ってくれたのに。
そう思って話したら。
ふっかもAさんが好きだった。
その上で俺の相談に乗って、俺とAさんがデートに行くように手を回してた。
でもそれが協力の真似事としか思えなくて。
隠されてた。騙されてた。そんな思いが頭を占めた。
その翌日から学校でどう振る舞うか考え続けたけど、
周りに何かあったか悟られないように、ふっかとは集団でだけは話すようにするのが精一杯だった。
Aさんとはもう口を聞けない。
でも目で追うことを止められずにいる。
燃え尽きていない恋心。
もう可能性ないって分かってんのに。
それはテストが終わっても何も変わらなかった。
赤点も何とか回避して、夏休みを待つだけの期間なのに晴れない心。
Aさんを見ていて、気付いたからだった。
好きなのはふっかだけじゃないんだって。
彼女が時折向ける視線の先にいるのはいつもふっかだった。
会話はせずとも、
いや本心を押し殺してわざとしないようにしていながらも、そこに特別な感情があることは分かる人には分かる。
向こうも勿論同じ。
タイミングは違っても目線を向けてるのは事実で、時にいい加減にAさんをフォローしている。
たまに外で見るようなこっちが恥ずかしくなるぐらいのイチャイチャとかじゃなく、近づいてはそっと離れる遠慮のある空気感。
それを見たいわけがないのに見てはむしゃくしゃした。
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キキララ(プロフ) - さあさんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたんですね😊作者としてたいへん嬉しいです！ありがとうございます✨ (5月1日 9時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
さあさん(プロフ) - 面白くて一気に読み終えました。情景が浮かんでキュンキュンします。。 (5月1日 7時) (レス) @page46 id: a428b66a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年11月19日 17時
