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「そうだったんだ」
さっきの出来事を由真ちゃんは真剣に聞いてくれた。
「…渡辺くんのこと、何で振ったの？」
「渡辺くんがいい人だってことは分かってるんだけど、
深澤くんに気遣わせてしまうって思いが最初に過って」
「え？」
「深澤くんも優しいって知ってるから、でもこれ以上避けられるのが、何て言うかしんどいなって思って…」
「A、深澤くんのこと好きなの？」
「えっ？」
その指摘に驚く。
そして由真ちゃんは、その後さらに思いもしなかった感情を放った。
「Aは亮平のことが好きなんだと思ってた」
「えっ？阿部くん？」
「うん」
「それはないよ。あんまり否定すると逆に失礼だけど」
私の言葉に由真ちゃんは笑った後、
「だから安心した」
「え？」
「私、ずっと亮平のこと好きなんだ」
「えっ！？」
「そんな驚く？」
「だって…」
勝手に言えないけど両思いだから。
驚くのも無理はないよね？
「え、じゃあ目黒くんは？」
「それが、この前告白されて返事保留にしてて。２人が仲良さそうにしてるのよく見てて勘違いしてたから、付き合ってみるのもいいのかなって思ってた。私も目黒くんがいい人だってことは分かってるし」
「でも由真ちゃんがずっと好きなんだったら、阿部くんだってその可能性あるよ」
「そう…かな？」
「あるよ」
最大限の言葉を伝えた。
「Aの話だったのに私が聞いてもらっちゃってごめんね。私亮平と話してみる」
「ううん。頑張ってね」
「Aもね。自分の気持ち見つめ直してから深澤くんと話してみたらいいと思うよ」
「そうする。ありがとう」
お互い頑張ろう！と誓い合って、由真ちゃんと別れた。
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キキララ(プロフ) - さあさんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたんですね😊作者としてたいへん嬉しいです！ありがとうございます✨ (5月1日 9時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
さあさん(プロフ) - 面白くて一気に読み終えました。情景が浮かんでキュンキュンします。。 (5月1日 7時) (レス) @page46 id: a428b66a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年11月19日 17時
