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ますます意味が分からなくなる。
私も彼もどこか熱っぽい。
彼は手も唇も離す気配がなくて、混乱しながら私からそっと押し返す。
「待って、あのさ…」
すると今度は腕を引かれ全身を包み込まれる。
身動きなんて取れなくて、ただただ渡辺くんの体温とか想いが伝わってくる。
.
「…ふっかは、俺に気遣ったんだよ」
「えっ…？」
「この勉強会だって、ふっかから聞いたでしょ」
私と渡辺くんにとって、
自分が邪魔だと思って、距離を取ったってこと？
渡辺くんがそっと体を離す。
「俺、」
「…」
「好きだよ。Aさんのこと」
だけどもし、
渡辺くんと付き合う、ことになったら。
深澤くんには今以上に避けられるってこと？
彼は優しいからきっとそうする。
渡辺くんも優しくていい人だってことは分かってる。
でも深澤くんとただ話したり、時に笑い合ったりすることに、
これまで感じなかった後ろめたさや申し訳なさを感じてしまうことになるのかな。
.
「渡辺くん…ごめん」
「えっ…？」
「ごめん…」
意味を彼が理解してくれたのが分かってから、荷物をまとめて教室を出た。
.
気付けば靴を履き替えて校舎から出ていた。
落ち着こうと思って深呼吸をする。
「…」
何で、私が泣きそうになるんだろう。
「A？」
背後から呼ばれ振り向く。
「由真ちゃん」
「どうしたの？」
「…ちょっと、」
「私で良かったら一緒に帰りながら聞くよ？」
彼女のその言葉に甘えることにした。
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キキララ(プロフ) - さあさんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたんですね😊作者としてたいへん嬉しいです！ありがとうございます✨ (5月1日 9時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
さあさん(プロフ) - 面白くて一気に読み終えました。情景が浮かんでキュンキュンします。。 (5月1日 7時) (レス) @page46 id: a428b66a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年11月19日 17時
