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そう呟きながら、写真をLINEで転送する。
そしてスマホを閉じて、ふと目の前の窓から景色を見た時。
横断歩道を渡ろうと信号を待っている２人組から目が離せなかった。
「あ、由真ちゃんだ。
…ん？目黒くん？」
渡辺くんも私と同じ方向を見るために振り返ってくれる。
「由真ちゃんってあの子だよね」
「うん、阿部くんの幼馴染の」
「そうそう。その子が目黒といんの？」
「うん。ほら、水色の服と黒い服の」
渡辺くんもそれを認識する。
お互いが笑い合ってるのがここからでも見える。
今の私と渡辺くんみたいに、友達同士で休みの日に遊んでるだけかも、
"目黒くん、由真ちゃんのこと好きだよね？"
"…もうバレてる？"
違う。
目黒くんは由真ちゃんが好きなんだよ。状況が違う。
「前見た時も思ったけど、あの子って目黒に好かれてる子だよな」
「え？」
「目黒親衛隊の女子が言ってた」
阿部くんは知ってるんだろうか。
問いかけるメッセージを送ってから、渡辺くんとの空間に戻った。
.
「渡辺くん今日はありがとう」
「こっちこそ。また学校でね」
「うん、またね」
手を振って別れ、少ししてから振り返ると、渡辺くんの遠い背中が見えた。
そして帰ってからスマホを開く。
阿部くんだ。
A由真ちゃんと目黒くん一緒にいるのたまたま見たけど、由真ちゃんから何か聞いたりした?
阿部亮平いや聞いてない
阿部亮平そっか…一緒にいたんだ
メッセージ上からもショックを受けているのが分かる阿部くんに返信した後、
そんな彼と渡辺くん以外で今日LINEを送った人を思い出して画面を開いた。
「珍しい、忙しいのかな」
比較的すぐ返してくれる深澤くん。
ただ今日のお昼に送ったものに、夜が近づく今も既読はまだついていなかった。
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キキララ(プロフ) - さあさんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたんですね😊作者としてたいへん嬉しいです！ありがとうございます✨ (5月1日 9時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
さあさん(プロフ) - 面白くて一気に読み終えました。情景が浮かんでキュンキュンします。。 (5月1日 7時) (レス) @page46 id: a428b66a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年11月19日 17時
