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「あの２人、ただの幼馴染ってわけじゃないの？」
「えっ、何で？」
「んー何となく、Aさんが２人きりにしたそうな感じがしたから」
「深澤くんの観察眼すごいね。でも２人のために明言は避けようかな」
「はーい、何となく分かったけど」
「いや私具体的には何も言ってないから」
あの時と同じように、Aさんを真ん中に挟んで３人で帰る。
Aさんとそんな会話をして笑い合っていたけど、彼女はその後俺のいる方とは反対方向に顔を向けた。
「渡辺くん？」
「んっ？」
俺には分かる緊張した顔の翔太。
また厄介な気持ちになる。
「何かあった？」
「え？」
「今日いつもと違う感じしたから」
「ううん、何もない」
「そっか、ごめん勘違いだったか。あ、変に意識とかしないで！」
「うん、…ありがと」
Aさんの細やかな配慮からか、それでも緊張で口数が少ない翔太を見て、俺がまた話し始める。
「急に話変えるけどさ、Aさんってカフェとか好き？」
「カフェ？うん。甘いもの好きだし、コーヒーチェーンとかもたまに行くよ」
「そーなんだ。
翔太もそういう店好きだよね？」
「へっ？」
「前言ってたじゃん」
「え、…ああ、言ってたわ」
目配せが通じて、翔太はそう言った。
そして素直なAさんは目を輝かせる。
「渡辺くんも好きなんだ？」
「ああ、うん」
「じゃあ一緒に行きたいね」
「えっ？…本当に？」
喜びを隠せない翔太が一瞬だけ俺に目を向けてくれて、口の端先だけ微笑むと、今度はAさんと目線が重なる。
「深澤くんも一緒に行こ！」
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キキララ(プロフ) - さあさんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたんですね😊作者としてたいへん嬉しいです！ありがとうございます✨ (5月1日 9時) (
レス) id: 16c60907ce (このIDを非表示/違反報告)
さあさん(プロフ) - 面白くて一気に読み終えました。情景が浮かんでキュンキュンします。。 (5月1日 7時) (レス) @page46 id: a428b66a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年11月19日 17時
