一つ葉のクローバー(紫×青)

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Aさんを真ん中で挟みながら学校を出る。





すると、学校を少し出た所で自販機を見つけた渡辺が、







「な、じゃんけんしようぜ」
「奢り？」
「奢り」
「男気じゃんけん？」
「いやシンプルに負けでいいんじゃない？いくよ？」
「最初はグー、」







渡辺がパーで1人負け。









「ぐわああ！」
「あははは！」
「仕方ないよ、自分が負けた奴って言ったから」
「Aさんの男気提案却下しなかったらよかった…」









また項垂れて後悔するから、Aさんと笑い合う。







何だかこういうのがアオハルみたいでドキドキする。









渡辺はちゃんとAさんと俺の分を買ってくれた後、自分のジュースのボタンを押すと、自販機から珍しい音が鳴った。







「え、当たった！」
「マジ？」
「渡辺くん早く選んで！」
「え、どうしよどうしよ、あー終わった！」
「おーい何してんだよ！」
「ああせっかくの当たりが…」









3人で爆笑する。



「俺今日占い最下位だったっけな」と発した渡辺に、お腹を抱えるほどまた笑った。






.







「渡辺くんご馳走様です」
「ごちそうさまです」
「心して味わえよ」
「当たりドブに捨てた人の言葉は重みが違えわ」
「傷掘り起こすなお前」









ジュースを飲みながら歩く俺ら。





するとAさんが、









「今更だけど、2人ってすごい仲いいね」
「え？」
「クラスで話してる印象ないからさ」







渡辺と一瞬目が合ってから、俺が口を開く。









「確かに、俺らも今日初めて喋った」
「あ、そうなんだ！」









「でも地元は近いからね」

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