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#2「今は俺だから」×Yellow ページ5
(You side)
「同窓会…！」
卒業してから約10年、高校の同窓会の案内が届いた。
皆と会えるかななんてわくわくしていたけど、
「…言わなきゃ、」
私の彼氏の照は自他共に認めるほど嫉妬深い。
付き合う時にもそう言われ、宣言通りそれは何度も遺憾なく発揮されている。
そしてたまたま明日はデート。
ちゃんと言わなきゃ。気は少し重いけど。
.
「…同窓会？」
同じ言葉なのに、案内を見た時の私とここまでトーンが変わるものなのか。
ちなみに今は楽しい楽しいランチ中。
「会場ってどこなの？」
「結婚式場のそういう、ご飯とか食べれるところ」
「ってことは普段以上におめかしするよね？」
怒られた小犬のようにシュンと俯きながら頷く。
「男子もいるでしょ？」
「そうだけど…」
「んー…」
「でも、友達とか皆に会いたい。だけど照には隠したくないと思って言ったの。お願い、行かせて」
彼の表情は険しい。
「…やっぱりダメ？」
「…約束して」
「…え？」
「夜の10時までには俺に迎えに来るように必ず連絡する。約束出来る？」
「うん！約束する！ありがとう」
自分でも一気に表情が明るくなったのが分かった。
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作者名：キキララ
| 作成日時：2023年10月20日 17時
