これは恋だろ。-三角関係編-(SnowMan短編集) (ページ24)

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さらに何も言わないラウールくんと、

達観してすらすら述べる皇輝を見て、自惚れじゃないと少しずつ思えてきた。

「じゃ、俺の任務はこれにて完了なんで帰宅します！
これ２人で奢ってくれたら計画のギャラってことにするからよろしく！」

そう笑顔になった皇輝はあっという間にお店を出て行った。

彼が座っていた席に、今度はラウールくんが座る。

「…Aさん。ずっとそっけなくてごめん」
「…え？」
「皇輝くんにも言われてた。そんなんじゃ勘違いされるよって。でも俺…

好きな人と話すのめちゃくちゃ緊張するタイプで」

好きな人、

はっきり言われると体温が上がる。

「皇輝くんにだけ話してたの。だから、その皇輝くんがAさんとデートしてるって思ったから…」
「…そっか」
「ごめん」
「ううん。もう分かったから大丈夫」

そう言ってお会計に行こうとすると、ラウールくんに腕を掴まれた。

「ちゃんと言うから」

「えっ…」
「だけどここじゃ人いっぱいいて恥ずかしいから、場所変えてもいい？」

正直そっけないと思っていたラウールくんが、ここまで純粋で真面目で、

そしてそんなラウールくんが私を想ってくれてると知って、心が温かくなった。

「私も違う場所で言いたい」

そう返すと、彼はまた恥ずかしそうにした。